モリテックスチールで使われている
技術用語を紹介します。
あ い う え お
【あ】
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アーク溶接(あーくようせつ)
溶接棒を使う手棒溶接のことを指す。溶接棒は比較的短いため、しばしば溶接棒を交換する必要があり、大量に溶接を行うには溶接材のワイヤもシールド材のガスも連続的に長時間供給できる「半自動溶接(自動アーク溶接)」のほうが効率的。
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ArcSuite(あーくすいーと)
富士フイルムが提供する、文書や図面を一括管理するシステムのこと。
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アース(あーす)
感電防止のため電気設備機器や電路と大地を電気的に接続すること。接地電極という金属製の棒や板を土中に埋め込み、その電極から電線で電気設備や電路に接続する。
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R(あーる)
半径いくつと表すことのできる曲線のこと。または曲線加工のこと。
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IATF16949(あいえーてぃーえふいちろくきゅうよんきゅう)
自動車産業に関する品質マネジメントシステムの規格。ISO9001における品質マネジメントシステムをベースとしつつ、さらに自動車産業に特化した要求事項が追加されている。
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ISO14001(あいえすおーいちまんよんせんいち)
環境マネジメントシステムに関する国際規格で、組織が自社で設定した環境に関する方針や目的に整合して、自社の事業活動やその結果生まれる製品・サービスが環境に及ぼす影響を管理することによって、健全な環境パフォーマンスを達成し、それを実証できるようにする仕組みの構築を目的とした規格。
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ISO9001(あいえすおーきゅーせんいち)
品質マネジメントシステムに関する国際規格で、一貫した製品・サービスの提供と顧客満足の向上を目指す。
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ISO45001(あいえすおーよんまんごせんいち)
労働安全衛生マネジメントシステムに関する国際規格で、労務中の負傷などの労働災害をはじめとする、危険源を排除するための仕組みを構築する。
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アイボルト(あいぼると)
頭部がリング状になっているボルトで、フックやロープを掛けて重量物を吊り上げるために使われる。
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相見積もり(あいみつもり)
複数社に見積もり依頼をして価格を比較すること。
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あそび(あそび)
接合部などに設けられた隙間や緩み。「ガタ」ともいう。
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圧延(あつえん)
回転しているロールの間に材料をはさみ圧力によって材料を薄く延ばす加工法。長さに制限がないため、連続的に加工ができ大量生産に向いているのが特長。圧延加工された製品は、自動車から産業機械、電気機器など幅広い用途に使用されている。
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圧痕(あっこん)
圧迫されて出来たあと。押されてくぼんだ状態。
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圧着工具(あっちゃくこうぐ)
電線と圧着端子を圧縮接合するための専用工具。
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穴ピッチ(あなぴっち)
穴と穴の中心同士の距離を意味し、穴同士の一番近いフチ同士の距離ではない。
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油焼入れ(あぶらやきいれ)
冷却剤に油を利用する焼入れを「油焼入れ」と呼ぶ。冷却剤の種類によって「水焼入れ」「水溶液焼入れ」などに分類される。
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網パレット(あみぱれっと)
バラ物などの輸送・保管に対応できる金網製の網目状になっている容器。「パレティーナ」ともいう。
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アラーム(あらーむ)
設備が異常や警告発生時に音やランプで作業者に知らせること。
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アングル(あんぐる)
角度を英語ではAngle(アングル)というが、形鋼の一種で断面がLの形になっているもの。
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アンコイラ(あんこいら)
コイル状に巻かれた鋼板(鋼帯)を外周から巻きほぐす繰り出す装置のこと。
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安全靴(あんぜんぐつ)
つま先部に規定された強度をもつ先芯を装着した靴で、作業場で足を保護するための機能を持つもの。
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安全憲章(あんぜんけんしょう)
当社工場において、災害を未然に防止するために守るべき3つの安全ルール。1.つり荷の下に入らない 2.回転物・作動物はさわらない 3.保護具は正しく使用する
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安全データシート(あんぜんでーたしーと)
環境関連書類の一種。「Safety Data Sheet」の略で、「SDS」とも呼ばれる。想定しうる一通りの健康被害すべてについて、どの程度のリスクがあるかを記載したもの。
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安全弁(あんぜんべん)
圧力容器の圧力が高まりすぎて破損しないために、一定以上の圧力になると弁が開いて圧力を逃がすための仕組み。
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安全めがね(あんぜんめがね)
飛来物等から眼を守るためのもので、安全面を配慮して製造してあるもののこと。「保護めがね」ともいう。
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アンプ(あんぷ)
センサへの電源供給や検知感度を調整する機器で、主にセンサのアンプを指す。
【い】
位相(いそう)

製品の回転角度(位置)。
板厚(いたあつ)

板の厚みのことで板のサイズは板厚x巾x長さで表す。
板取り(いたどり)

使用する鋼材の形を鋼板に、もっとも経済的になるように割り付けて線描きし、材料取りをすること。
板幅(いたはば)

コイル材の幅方向長さ。
位置決め(いちぎめ)

物の位置や配置を決めたり、固定すること。機械的にストッパに突き当てたり、穴にピンを挿入して対象物を所定位置に停止させる方法や、制御により与えられた目標位置に停止させる方法がある。
異品混入(いひんこんにゅう)

製品が入っている箱などに違う品番の製品や異物が混ざっていること。
鋳物(いもの)

金属を溶かして型に入れて固めて形状を作ったもの。すなわち「鋳造」で作られた製品。
インシュロック(いんしゅろっく)

「結束バンド」のこと。配線などを束ねるために使用する。
員数(いんずう)

枠内にある製品の個数、枚数という意味。
インチング(いんちんぐ)

主にクレーンの操作で、少し動いては止まり、少し動いては止まりの繰り返しをする動作。上げ下げや、目的地直前で合わせる時の動作。プレス機械では金型取付取り外し等で使用する「寸動」。
インデックス(いんでっくす)

円周を均等分割して予め設定した位置や角度に、ワーク(部品や部材)などを間欠的に順次移動させる装置。
インバータ(いんばーた)

交流の周波数と電圧を自在に変える装置で、モーターの回転速度や方向を制御することができ、エネルギーの効率的な利用や高性能な動作を実現するためにインバータが使われている。
インパクト(いんぱくと)

ハンマー機構により高トルクでネジを締めたり緩めたりするための電動式またはエアー式の工具。インパクトレンチやインパクトドライバーのことの俗称。
インフラストラクチャ(いんふらすとらくちゃ)

顧客に製品・サービスを提供するために必要とする施設や設備のこと。
インライン(いんらいん)

複数の設備(工程)によって構成されているライン生産方式の場合における、そのライン内のこと。
【う】
ウォーターポンププライヤ(うぉーたーぽんぷぷらいや)

水回りなどの配管のナットを固定するために使われる工具。
内R(うちあーる)

板を曲げた際の中心側のR(コーナー部)のこと。
打ち抜き加工(うちぬきかこう)

抜型と呼ばれる型を使い、金属の板に圧力をかけて目的の形状に打ち抜く加工方法。クッキーの型抜きのイメージ。
【え】
エアコンプレッサ(えあこんぷれっさ)

高圧の空気を作り出す機械。「空気圧縮機」、「コンプレッサ」ともいう。
エアシリンダ(えあしりんだ)

圧縮空気を利用して直線運動を行う駆動装置のこと。
エアパージ(えあぱーじ)

装置内部にエアを供給して圧力をかけることでゴミやミストの侵入を防ぐ。
H形鋼(えいちがたこう)

形鋼の一種で断面がHの形になっているもの。通称「H鋼」。
APQP(えーぴーきゅーぴー)

Advanced Product Quality Planning and Control Planの略で、日本語では「先行製品品質計画」と呼ばれ、新製品開発プロジェクトの運営要領を規定したもの。
エキストラ(えきすとら)

一般的なサイズや仕様と異なる場合に特別費用をかけて製造した材料。板厚公差エキストラなどがある。
エキスパンドメタル(えきすぱんどめたる)

鋼板に切れ目を入れて引き伸ばすことで網のような形状にしたもの。
エキセンプレス(えきせんぷれす)

回転運動を偏心軸を用いて上下運動ないしは水平運動に変換することでプレスする工作機械。金型を上下に取付、材料の切断や折り曲げができる手動機械。
EXPLANNER/Z(えくすぷらんなーぜっと)

NECが提供する、生産管理、原価、会計など必要な基幹業務を網羅した基幹システムのこと。
エジェクタ(えじぇくた)

排出(eject)する装置や機構のこと。
SK(えすけー)

炭素工具鋼鋼材。工具鋼のなかでも使用頻度が高く、焼入れにより高硬度が得られ、また、焼戻しにより、耐摩耗性や強じん性が得られる。切削工具などにも使われる。JISではSK60(0.55~0.65%C)~SK140(1.3~1.5%C)の11種類が規定されている。
SDS(えすでぃーえす)

環境関連書類の一種で「Safety Data Sheet」の略。別名「安全データシート」。想定しうる一通りの健康被害すべてについて、どの程度のリスクがあるかを記載したもの。
SPH(えすぴーえいち)

熱間圧延した鋼材(鋼帯)。鈑金加工の場面で使用されることも多い。
SPHC(えすぴーえいちしー)

熱間圧延を行ったものでsteel plate hot commercialの頭文字。熱延鋼板の中で最も多く使用されており、主として平板や曲げ加工品に用いられる。C→D→Eの順で絞り加工性が良くなる。
SPM(えすぴーえむ)

Shots Per Minuteの頭文字をとった略語で、一分間に何個のプレス加工ができるかという指標でプレス動作のスピードをあらわす。
SPC(えすぴーしー)

Statistical Process Controlの略で、「統計的工程管理」と訳され、 製造工程を統計的に分析して製造工程を管理する手法。 SPCには様々な手法があるが、IATF16949でよく用いられるのは、 管理図(control chart)と工程能力指数Cpkを使い、製造工程が統計的管理状態にあるかどうかを判断する手法。
SPCC(えすぴーしーしー)

冷間圧延鋼板。別名「ミガキ材」「圧延材」「コールド」。鈑金加工の場面で使用されることも多い。C→D→Eの順で絞り加工性が良くなる。
S45C(えすよんごーしー)

SC(機械構造用炭素鋼材)材の一種。Sはsteel(鋼材)の略で、数字の45は炭素含有量区分。Cはcarbon(炭素)の略。つまりS45Cとは、炭素含有量区分『45』(0.45%前後)の機械構造用炭素鋼材という意味。
エッジ(えっじ)

材料の端部のこと。
NC(えぬしー)

NC(numerical control)とは「数値制御」で、マシニングセンタやNC旋盤などのツールの動きや切削液のON/OFFなどの命令による自動的に動かす制御方式のこと。
N増し(えぬまし)

トライアルや実験において、データの信頼性を高めたい場合に調査するサンプル数を増やすこと。
MSA(えむえすえー)

Measurement Systems Analysisの略で、日本語では「測定システム解析」と呼ばれる。 測定データが信頼できるものかどうかを評価するための具体的な手法のこと。
エリアセンサ(えりあせんさ)

特定のエリア内での物体の有無を検知するセンサのことで、主に人の検知に使用し安全確保のために使用する。
エンコーダ(えんこーだ)

機械的な移動量・方向や角度をセンサで検出し、情報を電気信号として出力する装置。
エンドミル(えんどみる)

外周と底の刃を使ってXYZ方向に切削する際に使用する工具。溝などの様々な形状に加工ができる。ボールエンドミルやテーパエンドミルなど様々な先端形状のエンドミルがある。
【お】
オイルシール(おいるしーる)

回転用の密閉に使用する。オイルシールの構造は、回転軸の表面に押し付ける役割がある「バネ」、機械の内部からのオイル漏れおよび機械外部からのほこりなどの進入を防ぐ壁の働きをする「リップ」、そして機械本体にオイルシールを固定する「補強環」によって構成されている。
オイルスキマー(おいるすきまー)

工作機械で使用する切削油(水溶性クーラント)や洗浄液に混入した作動油や潤滑油、前工程での加工油といった油分を回収する装置で、切削油や洗浄液の腐敗・悪臭・機能低下を軽減。
オイルステン(おいるすてん)

材料表面についた油が劣化し、錆状についた油じみ。
応力除去(おうりょくじょきょ)

結晶組織の調整をすることで内部の応力を除去するための熱処理。基本的にはいわゆる焼鈍処理を充分にすることで応力を除去することができる。「焼鈍」を参照。
オーステンパー(おーすてんぱー)

ソルトバスなどの恒温槽を用いて、パーライト組織を防ぐために温度を急冷して保持する熱処理法。バネやクリップなどじん性を求められる製品に用いられている。
オートスイッチ(おーとすいっち)

シリンダの動きによって反応するセンサで有接点・無接点タイプなどがある。
オーバーホール(おーばーほーる)

設備や機器を分解して行う大規模な点検のこと。日常的に実施する点検とは異なり、設備を細かく分解して洗浄したり劣化した部品を交換したりして徹底的に点検し、寿命延長をはかる。
Oリング(おーりんぐ)

流体の漏れを防ぐためのゴムの輪で、密封装置に使用されることが多い。
オールツール(おーるつーる)

量産用の金型・治工具で生産を行うこと。
置き場渡し(おきばわたし)

ドライバーが、材料・製品をトラックの荷台から下ろし、指定された場所まで移動させる納品方法のこと。また、客先庸車便がサプライヤーまで材料・製品物を引き取りにくる方法のこと。他に、「車上渡し」と「軒下渡し」がある。
オフセット(おふせっと)

補正の意味でNC旋盤など、機械加工設備において加工寸法を微調整すること。
オフプロセス(おふぷろせす)

実際の量産工程設備、作業者で生産を行うこと。
オペレータ(おぺれーた)

設備を操作するひと。設備を使用して生産するひと。
温調器(おんちょうき)

設定した温度を保持するためにヒーターのON/OFFなどを制御する機器。
か き く け こ
【か】
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カーブマチック(かーぶまちっく)
三和商工のデポジトロンによる放電被覆装置のこと。タングステンカーバイトの電極を使用し、プレス抜き型のダイに数カ所被覆するたことでカス上がり防止効果を得らる。
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外観検査(がいかんけんさ)
製品にダコン・バリ・キズなど異常がないか目視で確認する検査のこと。
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介在物(かいざいぶつ)
鉄鋼材料中に存在する非金属物質の総称。溶鋼内の反応や空気酸化、スラグの巻き込み、耐火物の溶損によって発生する。
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改善(かいぜん)
問題点や課題を特定して解決すること。工場における改善は、生産性の向上、コストの削減、重労働作業の軽減などがある。
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回路(かいろ)
電気の流れる道のことで、主に制御回路のことを言い、設備を動作させるプログラムを指すこともある。
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カウント(かうんと)
製品数や加工数を数えること。
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加工(かこう)
材料に手を加えて製品にすること。切削などの機械加工を指すこともある。
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加工精度(かこうせいど)
加工後の品質レベルを示す尺度で、寸法精度や形状精度、表面粗さなどがある。
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下死点(かしてん)
プレスのスライド部が一番下にさがった位置。
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カシメ(かしめ)
接合するための工法のひとつで、接合部分にはめこまれたリベット金具を工具などで打ったり締め付けたりして接合する。リベット金具を用いないカシメもある。
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かじり(かじり)
金属表面同士が摩擦によって表面の一部を削り取ることや脱落すること。
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カス上がり(かすあがり)
プレス加工時に発生する抜きカスが、真空や油などが原因でパンチに吸着してしまい、ダイプレートから落ちずに、上に戻ってしまう現象のこと。
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ガスケット(がすけっと)
接続部分のすきまを埋める材料のこと。「パッキン」も同じであるが、「パッキン」は動く場所(回転や往復運動する部分)に、「ガスケット」は動かない場所(金属同士を固定する部分)に使われる。
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ガス溶断(がすようだん)
金属を熱して、そこに高圧の酸素を吹き付けて金属を連続的に燃焼させ、その炎を進めていくことで切断する技術。
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カップリング(かっぷりんぐ)
モータなどの駆動軸と従動軸をつなぎ、動力を伝達する機械要素部品。カップリングにたわみ性を持たせることで、両軸間の芯ずれ(ミスアライメント)を許容し、軸受の偏摩耗や装置の振動など、ミスアライメントに起因するトラブルを低減することができる。
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過電流(かでんりゅう)
設計値や定格を超える電流値で、過熱により火災に至るおそれがある。
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角R(かどあーる)
製品のフチやカドの丸み(半径)のこと。
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稼動時間(かどうじかん)
負荷時間から故障、段取り、刃具交換、その他の停止時間を差し引いたもので、実際に設備が稼動した時間のこと。
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稼動率(かどうりつ)
負荷時間に対する稼働時間の割合。
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金型(かながた)
工業製品の金属製や樹脂製の部品をプレス加工のような塑性加工や射出成形などにより製造するための型(工具)のこと。
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過負荷(かふか)
許容以上に大きな電力や荷重がかかっていること。
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カム(かむ)
プレスのスライド位置(角度)を検知するための装置。また、機械部品の運動方向を変えることのできる機械要素のことでもある。
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カラーチェック(からーちぇっく)
「浸透探傷試験」の通称で、浸透探傷試験とは、溶接の欠陥や材料の割れなどを検出する検査方法。洗浄液、造影液、投影液の三種類で構成されている。洗浄液で検査したい部分を洗浄した後、造影液をぬり、再び洗浄液で洗浄した後、投影液をかけると造影液がにじみ出てきて、欠陥箇所がわかる仕組み。
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革手(かわて)
革手袋の略。主に溶接作業などに使用する。
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カンコツ(かんこつ)
熟練作業者が長年の経験と勘に基づいて行う、手順や数値が明確に定義されていない作業。
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管理工程図(かんりこうていず)
製品の製造工程において、各工程でどのような品質管理が行われているのかを可視化した図表のこと。 より具体的に言うと、原材料の入荷から製品の出荷までの全工程において、 1. どの工程で 2. 誰が 3. どのような方法で 4. 何を管理するのか を明確に示したもの。「QC工程表」「コントロールプラン」とも呼ばれる。
【き】
キースイッチ(きーすいっち)

スイッチと錠前を組み合わせた機器。鍵を使ってスイッチの入切を行う。
機械加工(きかいかこう)

寸法精度を上げたり、機械加工でないと作れない形状にしたり、見栄えをよくしたりする目的で、機械的に切削して加工すること。フライス盤、旋盤、ボール盤、マシニングセンターなどの加工機械が使われる。
機械構造用炭素鋼(きかいこうぞうようたんそこう)

「SC材」と呼ばれている。炭素を0.10~0.60%含有するもので、SとCの間に数字が表示されている。鋼管は「STKM」。
規格(きかく)

標準としての定めという意味。特に工業製品の寸法・形・質などについて定めた標準。
機種切替(きしゅきりかえ)

生産ラインにおいて、違う品番の製品が生産できるように変更すること。
キッカーピン(きっかーぴん)

金型に使用されるピンの一種で、パンチで打抜いた際に、抜きカスをパンチ表面から強制的に押し離すピンのこと。
キャップボルト(きゃっぷぼると)

六角穴付きボルトのこと。
CAD(きゃど)

computer-aided designの略。コンピュータ支援設計とも訳され、コンピュータを用いて設計をすること、あるいはコンピュータによる設計支援ツールのこと(CADシステム)。
CAM(きゃむ)

computer-aided manufacturingの略。コンピュータ支援製造とも訳され、CADで制作した図面をもとに、工作機械のプログラムを作成するシステムのこと。
キャリブレーション(きゃりぶれーしょん)

計測器の値の正確性を標準器と比較して調整する作業のこと。
キャンバー(きゃんばー)

製品(材料)の左右方向への曲り(蛇行)。多条スリットした場合は、板の外側に面しているものほどキャンバーが大きくなる傾向がある。
QRコード(きゅーあーるこーど)

2次元バーコードで情報を縦横に配置された白黒のドットパターンで表現する。スマートフォンや専用のスキャナーを使って読み取ることができる。工場では生産日などの情報を製品に刻印している。
QC工程表(きゅーしーこうていひょう)

「管理工程図」のこと。製品の製造工程において、各工程でどのような品質管理が行われているのかを可視化した図表のこと。 より具体的に言うと、原材料の入荷から製品の出荷までの全工程において、 1. どの工程で 2. 誰が 3. どのような方法で 4. 何を管理するのか を明確に示したもの。
QC7つ道具(きゅーしーななつどうぐ)

製造現場で発生している品質問題を改善するために、 定量的なデータを用いて分析する7つの手法 のこと。7つ道具はパレート図、特性要因図、グラフ、ヒストグラム、散布図、管理図、チェックシート。
矯正(きょうせい)

プレスや熱処理などの加工によって変形した製品の歪みを取り除くこと。
夾雑物(きょうざつぶつ)

製品に付着した鉄粉など余計なもの。
キリ(きり)

穴をあけるためのらせん状の刃物。
キリ穴(きりあな)

キリ(ドリル)で開けた穴。
切欠(きりかき)

製品の形状で、外周もしくは内周の一部が切り欠いたようにへこんでいる部分のこと。
切粉(きりこ)

ドリル加工や切削加工時に出る切りくずのこと。
キロ単価(きろたんか)

鋼材の1キロあたりの単価のこと。
近接センサ(きんせつせんさ)

非接触で物体が近づくと検出するセンサのこと。
金属顕微鏡(きんぞくけんびきょう)

試料を上方から観察するタイプの顕微鏡で、金属組織などを観察するために使用する。中倍率から高倍率での観察に適している。金属表面など光を透過しないサンプルを観察する際にも使用される。
【く】
空気圧縮機(くうきあっしゅくき)

高圧の空気を作り出す機械。「エアコンプレッサ」、「コンプレッサ」ともいう。
クーラント(くーらんと)

工作機械においては、「切削液」のこと。主に水溶性の金属の切削加工に使う潤滑油で、水と油を混ぜて希釈して使用する。主に冷却効果を重視した切削作業に利用される。油性のものは切削油と呼ばれる。
グラインダ(ぐらいんだ)

先端に取り付けた砥石を高回転させて対象物を研磨・研削する工具のこと。別名「サンダ」。
クラック(くらっく)

割れのこと。材料の温度変化や内質による不具合、振動、疲労、摩耗により割れてしまった状態のこと。
クラッシュ(くらっしゅ)

モノ同士が衝突すること。
クランプ(くらんぷ)

ねじやレバー操作で素材を固定すること。
グリース(ぐりーす)

固形の油のこと。揮発性が極めて低く、粘度が固い潤滑油を指す。グリスとも言いい、回転部分などの潤滑に適している。
クリーンルーム(くりーんるーむ)

空気中のゴミをフィルタを通すことにより、空気清浄度が確保された部屋のことで、夾雑規格が厳しい製品の検査や梱包を行っている。
クリアランス(くりあらんす)

穴や溝の形状に何かを通したりはめたりするときのお互いのすきま。
グリッパフィーダ(ぐりっぱふぃーだ)

機械的な機構、油圧などで作動するグリッパブロックによって材料をつかんで送る装置。
黒皮(くろかわ)

鋼板製造時に板の表面にできる酸化被膜、ミルスケールのこと。ほかの意味として、切削加工をしないでそのまま製品として使うという意味。『黒皮仕上げ』などという。
グローブ加工(ぐろーぶかこう)

スイス製の転造機で歯形を成形する加工。材料を削らず、塑性変形させて歯形を成形する。
【け】
形状測定器(けいじょうそくていき)

物体表面の形状をスタイラスと呼ばれる触針でなぞり、正確にトレースすることで、輪郭形状を記録、解析、測定するための装置。
KYT(けいわいてぃー)

危険予知訓練の略称であり、作業者自身が職場や作業中に潜む危険な現象や有害な現象を引き起こす危険要因に対する感受性を高め、解決していく能力を向上させるための訓練。KYTの言葉は、危険の「K」、予知の「Y」、トレーニングの「T」の頭文字を組み合わせたものである。
ゲージR&R(げーじあーるあんどあーる)

繰り返し測定を行い、繰り返し性や再現性を評価する手法。
けがき(けがき)

製作図面に従って工作物の表面に加工基準となる線や穴位置などを描く作業。
削り代(けずりしろ)

機械加工で切削するために寸法を大きめにした分。
結線図(けっせんず)

開閉器、遮断器、変圧器(トランス)などの設置されている機器の全体的な接続をわかりやすく表した図のこと。
結束バンド(けっそくばんど)

「インシュロック」のこと。配線などを束ねるために使用する。
減圧弁(げんあつべん)

二次側の圧力を設定圧まで減圧して一定に保つ空気圧機器。「レギュレータ」ともよばれる。
限界ゲージ(げんかいげーじ)

製品の寸法が許容される寸法公差の範囲内にあるかどうかを検査するためのゲージ。最大許容寸法のゲージと、最小許容寸法のゲージからなる。「通り止まりゲージ」ともいう。
研削(けんさく)

砥石を高速回転させて材料の表面を削る加工方法。砥石は硬く鋭い粒を固めたもので、刃物の役割を果たし、材料の表面を少しずつ削る。「研磨」ともいう。
検査定盤(けんさじょうばん)

特に製品や部品の寸法・形状を正確に測定するための基準となる平面を提供する台のこと。
検収(けんしゅう)

納品物が発注した内容と一致しているか確認すること。品質、数量、仕様などに問題がないか確認する。
減速比(げんそくひ)

入力軸と出力軸の回転速度の比率で出力トルクに影響する。歯車などで回転数を減速させると、トルクが増える。
原点(げんてん)

NCデータで機械を動かすときのスタート地点、基準点となる座標のこと。
限度見本(げんどみほん)

製品を品質上の「良品」か「不良品」かの限度を示した製品見本のこと。検査員が限度見本と製造品を比較することで、合否に迷ったときの判断基準になり、安定した判断ができる。
研磨(けんま)

砥石を高速回転させて材料の表面を削る加工方法。砥石は硬く鋭い粒を固めたもので、刃物の役割を果たし、材料の表面を少しずつ削る。「研削」ともいう。
研磨剤(けんまざい)

対象物を削り研ぎ磨くのに使う硬い粒ないし粉のこと。日常で用いられる細かな研磨材は「磨き粉(みがきこ)」などと呼ばれる。
【こ】
コアツール(こあつーる)

品質管理および改善のために使用される5つの視点をまとめた技法の総称。このコアツールを用いて、部品を開発・製造するうえでの運用方法が確立されているかどうかを判断する。「APQP(先行製品品質計画)」「FMEA(故障モードと影響解析)」「MSA(計測システム解析)」「SPC(統計的工程管理)」「PPAP(生産部品承認プロセス)」。
5S(ごーえす)

整理・整頓・清掃・清潔・躾(しつけ)の5つをアルファベット表記した際に、頭文字が「S」になることから付けられた用語で、5Sは職場環境を整えるための5つの要素であり、製造業などで活用されている。
コイニング加工(こいにんぐかこう)

比較的軟質の材料を使い、閉塞した金型に非常に高い圧力を掛けて、繊細な模様が刻まれた平面を有する貨幣やメダルなどを製造する方法。
コイル(こいる)

メーカーからの出荷時に円筒状に巻いた状態で出荷される鋼板。「コイル材」とも呼ばれる。
コイルセンター(こいるせんたー)

主に鉄鋼メーカーで製造された鋼帯(コイル)を加工する、比較的大規模な流通加工業者のこと。コイルセンターの機能は主に次のようなもので、在庫機能(鉄鋼メーカーとユーザーのあいだでの需給ギャップの調整)、流通機能(鉄鋼メーカーの注文ロットと、末端ユーザーの小口注文のギャップの調整。小売業者としての機能)、鋼材加工機能(コイルを繰り出し、平坦度を整え、幅や長さをカットする)。
光輝焼入れ(こうきやきいれ)

無酸化雰囲気で加工された焼入れのこと。金属肌そのままの色を呈する。
工具寿命(こうぐじゅみょう)

切削工具が破損あるいは摩耗し使用に耐えなくなるまでの正味切削時間で、切削数量でも表される。工具寿命の判定基準としては、生産現場では製品の寸法精度や仕上面粗さあるいは切りくず形状の変化などが用いられる。
公差(こうさ)

形体の許容することができる最大の寸法(最大許容寸法)と最小の寸法(最小許容寸法)との差。寸法公差が特に重要になるのは、部品と部品がはまり合う箇所であり、はまり合う前の両部品の仕上がり寸法差を適切に指定する必要がある。
工作機械(こうさくきかい)

産業機械の中で、特にフライス盤や旋盤をはじめとした加工機械のことを指す。
高周波(こうしゅうは)

周波数の高い振動や波動をいう。交流では数百ヘルツ以上、電波では数メガヘルツから数百メガヘルツの周波数のものをいい、焼入れなどに使用される。
工数(こうすう)

ある作業を行うのに必要とされる延べ作業時間・仕事量。一般には人数と時間の積で表される。
校正(こうせい)

測定機器の校正とは、標準器を用いて測定機器が表示する値と真の値の関係を求めることであり、測定機器の信頼性を確保するために必要な作業である。校正によって調整が必要であると判断された場合は、修理やメンテナンスが行われる。定期的な校正作業で測定値の精度を保つことにより、自社の製品の品質は間接的に保障される。
構成刃先(こうせいはさき)

切削加工で刃先の先端に切りくずが溶着して作用する現象で仕上げ面の品質低下や刃先のチッピングなどの課題を引き起こす。
高速切断機(こうそくせつだんき)

高速で回転する切断砥石を使って鋼材やステンレス、鋳物、ワイヤロープなどを、効率よく切断できる設置型の電動工具。
高張力鋼板(こうちょうりょくこうはん)

普通鋼に比べて引張り強さが強い鋼材。「ハイテン材」とも呼ぶ。
工程(こうてい)

生産する上での各々の段階。「プレス」「切削」「洗浄」など。
工程変更(こうていへんこう)

製造工程、検査工程、設備、治具、工具、加工/検査プログラム、加工条件、検査条件、材料など作業手順書などに規定されている条件すべてが変更管理の対象となり、社内および客先への変更申請が必要。
光電センサ(こうでんせんさ)

光を発してモノやワークの状態を非接触で検出するセンサで、赤外線やレーザなどの光を使う。
硬度(こうど)

物質の硬さをあらわす尺度。
行動規範(こうどうきはん)

当社において、経営理念を実現するために定めた経営方針、行動指針、運営方針などから構成され、当社グループで働くすべての人が守るべき約束を表したもの。
鋼板(こうはん)

板状の鋼材の総称。
効率(こうりつ)

主に生産効率のことで、人的あるいは経済的な投資に対しての効果。少人数で多くの数量を生産する方が効率が高いといえる。
互換性(ごかんせい)

ある部品や機器など置き換えても同様に動作させることができる性質のこと。
刻印(こくいん)

製品表面に刻印機で文字などを刻み込むこと。
誤組み付け(ごぐみつけ)

部品を取り付ける作業において、間違った部品を取り付けること。
誤差(ごさ)

計測された値と本来の値にわずかな差が生じている時に用いる言葉。
誤作動(ごさどう)

「誤動作」と同じ、命令した以外の動きをするという意味。
故障強度率(こしょうきょうどりつ)

設備が故障により停止して復旧し設備を再稼働させるまでのロス時間の大きさを示す指標。故障強度率 (%)=100×故障による停止時間/設備稼働計画時間。
コスト(こすと)

製品を生産するために必要な費用、原価。
誤動作(ごどうさ)

「誤作動」と同じ、命令した以外の動きをするという意味。
ゴム加硫(ごむかりゅう)

ゴム加硫とは、ゴムの弾性を発揮させるために行う工程のこと。未加硫のゴムには、一般的にイメージされる伸び縮みする弾性がない。
ゴムハンマー(ごむはんまー)

打撃時に対象にキズを与えにくい樹脂製やゴム製のハンマー。
コレットチャック(これっとちゃっく)

工作機械の一種であるNC旋盤などの主軸に搭載されたチャック機構の一部で、本体にスリットが入った構造で、口を閉じたり開いたりさせることで、ワークを固定する工具。
コロコン(ころこん)

ローラーコンベアのこと。
コンターマシン(こんたーましん)

のこぎり刃がついた輪状の工具で金属などを切断するための工作機械。
コンタミ(こんたみ)

製品に付着した鉄粉など余計なもの。「夾雑物」とも呼ぶ。
コンデンサ(こんでんさ)

電気を貯めることができ、必要な時に放出することができる電子部品。
コンデンサ溶接(こんでんさようせつ)

大容量のコンデンサに蓄えた電気を瞬時に流すことで、溶接する工法のこと。
コントロールプラン(こんとろーるぷらん)

「管理工程図」のこと。製品の製造工程において、各工程でどのような品質管理が行われているのかを可視化した図表のこと。 より具体的に言うと、原材料の入荷から製品の出荷までの全工程において、 1. どの工程で 2. 誰が 3. どのような方法で 4. 何を管理するのか を明確に示したもの。
コンプライアンス(こんぷらいあんす)

企業や組織が法律や規則、倫理に従って行動することを指す。コンプライアンスは企業の信頼性や持続可能な成長に寄与する重要な要素である。
コンプレッサー(こんぷれっさー)

高圧の空気を作り出す機械。「エアコンプレッサー」、「空気圧縮機」ともいう。
コンベア(こんべあ)

製品や荷物を効率的に運搬するための装置。ベルト式やスチール式などがある。
コンベックス(こんべっくす)

「メジャー」の一種で、薄い金属製で凸型に湾曲した断面を持つテープ部分と、テープ先端に取り付けられた爪が特徴。JIS規格では「直立性に優れた巻尺」と定義されており、巻き取ることができる柔軟性と同時に直立性を確保した鋼製巻尺のこと。
さ し す せ そ
【さ】
-
サーキットプロテクタ(さーきっとぷろてくた)
過電流から回路を保護する機器で、制御盤内に設置されている。過電流が発生した際にサーキットプロテクタが動作し、回路から電流を遮断して回路の破損や火災、感電などの事故を防ぐ。
-
サージ(さーじ)
送電線や電子回路などに、瞬間的な大電圧、大電流が印加するノイズのこと。 瞬間的とはいえ、電子回路における実装部品の耐圧性能を大きく超えるノイズが入るため、機器が故障する原因となる。
-
サーボモータ(さーぼもーた)
サーボ機構において位置や速度を自動制御できるモータのこと。サーボモータは、回転位置や回転速度などを制御できれば、その仕組みにかかわらず「サーボモータ」と呼ばれる。サーボモータは、指令に対して回転数を追従させやすいという特徴があり、制御を必要とする場面でよく使われる。
-
サーボプレス(さーぼぷれす)
サーボモータによりプレスのスライドを動かし、位置・速度・圧力を精密に制御できるプレス。メカプレスと違い、スライドを動かす場合のみモータを回転させるため、省エネである。
-
サーメット(さーめっと)
セラミックスと金属の複合材料で、超硬合金よりも高温・耐摩耗に優れ、切削工具や機械部品に使われている。
-
差異(さい)
他の「もの」と異なる点や「もの」と「もの」の違いを意味する言葉。
-
再現性(さいげんせい)
あることを繰り返したときに、同じ結果が得られること。
-
最大高さ[Ry](さいだいたかさ)
表面粗さを表す。表面の最高点と最低点の高さの差。
-
再発防止(さいはつぼうし)
製造業や職場においてトラブルや労働災害などが二度と起こらないように具体的な取り組みを行うことを指す。これにより顧客の信用の損失を防ぎ、従業員の安全を確保する。
-
材料(ざいりょう)
加工するための板、母材の意味。
-
作業標準(さぎょうひょうじゅん)
作業条件、作業方法、管理方法、使用材料、使用設備、その他の注意事項などに関する基準を示したものであり、安全・品質・効率を保証することが目的である。
-
座金(ざがね)
ねじやボルトを締め付けるときに、部材との間に設置する板状の部品です。 ねじやボルトより表面積が大きいため、座面を安定さり、ゆるみを防止したり、気密性を高めたりする目的で使用される。「ワッシャー」とも呼ばれる。
-
座ぐり(ざぐり)
機械加工形状の一種で、ネジやボルト頭部、座金などの飛び出しを防ぐための穴加工のこと。
-
さび(さび)
金属の表面の不安定な金属原子が環境中の酸素や水分などと酸化還元反応 (いわゆる「腐食」)を起こして生成される腐食物で、破損に至る可能性があるため、製品のさびは不良品である。
-
座標(ざひょう)
NCプログラミングで用いられるもので、X軸・Y軸・Z軸で表される直交座標系のこと。
-
サブゼロ処理(さぶぜろしょり)
焼入後、製品をマイナス78℃~マイナス196℃のドライアイス又は液体窒素により冷却し、残留オ-ステナイトをマルテンサイト化する操作をいう。
-
サプライチェーン(さぷらいちぇーん)
製品の原材料や部品の調達から販売に至るまでの一連のプロセスを指す。
-
サプライヤー(さぷらいやー)
部品や製品を供給する企業のこと。仕入れ先。
-
産業廃棄物(さんぎょうはいきぶつ)
事業活動に伴って生じた一定の廃棄物を指す。法令で直接定められた6種類と政令で定めた14種類の計20種類が産業廃棄物に該当する。
-
産業用ロボット(さんぎょうようろぼっと)
人間の代わりに、工場での組み立てや搬送などの作業を行う機械装置のこと。
-
三次元測定機(さんじげんそくていき)
プローブと呼ばれる測定子の先端に付いている球状の接触子(スタイラス)を測定対象物に接触させ、三次元の座標や寸法の測定をすることができる測定機。
-
算術平均粗さ[Ra](さんじゅつへいきんあらさ)
表面の平均的な粗さを示す。
-
酸洗(さんせん)
鋼材表面の黒皮(酸化鉄の皮膜)を酸液で除去すること。
-
サンダ(さんだ)
先端に取り付けた砥石を高回転させて対象物を研磨・研削する工具のこと。別名「グラインダー」。
-
サンダ掛け(さんだがけ)
サンダ(グラインダ)を使って対象物を研磨・研削すること。「グラインダ掛け」ともいう。
-
三点マイクロメータ(さんてんまいくろめーた)
3つの測定子で内径を測定する計測器。
-
残留オーステナイト(ざんりゅうおーすてないと)
焼入された鋼中に存在するオ-ステナイトをいう。サブゼロ処理でマルテンサイト化できる。
-
残留応力(ざんりゅうおうりょく)
外部から金属に力を加えたときに起こる反発が、力を取り除いたあとも多少残ることを指す。 残留応力は大きく分けると「引張応力(引っ張る方向の力)」と「圧縮応力(圧縮する方向の力)」の2種類。残留応力は溶射以外にも、熱加工や溶接、鋳造などさまざまな工業過程で起こる現象で、ひずみや亀裂の原因にもなる。
【し】
仕上がり寸法(しあがりすんぽう)

機械加工で切削したあとの寸法。
仕上げ加工(しあげかこう)

設計図面や製品仕様10:35 2025/02/06、部品仕様で決められた寸法精度に合わせるための加工で、機械加工品は、一度の加工でここまでの高精度を出せるわけではなく、加工には「荒加工」、「中仕上げ加工」、「仕上げ加工」の工程がある。
仕上げ代(しあげしろ)

仕上げ加工前の状態で残っている余肉のこと。
CAE(しーえーいー)

computer-aided engineeringの略。コンピュータ支援工学とも訳され、コンピュータを用いて、技術計算やシミュレーション、解析を行うこと、もしくは、それを実行するソフトウェアのこと。
CSR(しーえすあーる)

CSR(Corporate Social Responsibility)は「企業の社会的責任」を指す。企業は利益追求だけでなく、環境や社会への配慮、ステークホルダーとの信頼構築などを実践し、その活動を説明することが求められている。
CO2レーザ(しーおーつーれーざ)

二酸化炭素を媒体として発生させたレーザのこと。切断や溶接に使用される。
Cカット(しーかっと)

C(chamfer(チャンファー))で表され、カド部を45度の角度で直線に切り落とした形状のこと。C面取りともいう。
CQI-9(しーきゅーあいないん)

自動車部品におけるAIAG(全米自動車産業協会)の適合要求規格の一つであり、特殊工程の代表格である「熱処理工程」の適切性および有効性を評価する規格書。
シーケンサ(しーけんさ)

機械を制御する装置であり、プログラマブルロジックコントローラとも呼ばれている。シーケンサはあらかじめ決められた順序で各工程を進める「シーケンス制御」によって機械を制御する。
シールドケーブル(しーるどけーぶる)

信号を伝達するためのケーブル線(芯線)と被膜(シース)の間に、ノイズの混入を防ぐ目的で芯線の周囲を覆うように配置される導体があるケーブル のこと。
JCSS(じぇーしーえすえす)

Japan Calibration Service System、計量法に基づく日本の校正事業者登録(認定)制度である。JCSSはISO 17025 に準拠した国家標準器とのトレーサビリティのある校正を行うための制度である。自動車部品の熱処理にかかわる計測器が対象。
シェービング加工(しぇーびんぐかこう)

プレス加工で打抜かれた製品の破断面をもう一度プレス加工することによって、表面を削り取り、平滑で精度の高い断面を得る加工法。穴径精度や位置精度が要求される場合に行う。
仕掛品(しかかりひん)

製品として完成する前の製造過程にある未完成品のこと。
磁気(じき)

磁石が互いに引き合ったり反発したりする性質のこと。
閾値(しきいち)

測定器に設定するOK・NG判定の値(境界値)。
治具(じぐ)

機械加工の際などにワークを固定・保持するためのもので、加工の際にワークを固定して位置決めをしたり、加工のガイドをしたりする補助工具のこと。
軸受(じくうけ)

回転軸を支える装置のことで、回転摩擦を減らし、機械の効率を高め寿命を延ばす役割がある。別名「ベアリング」ともいう。
自己保持回路(じこほじかいろ)

入力条件がONすると出力がONして、その後に入力条件がOFFしても出力がONし続ける回路のこと。
指差呼称(しさこしょう)

労働災害や事故を防ぐために行われる安全確認の一環。作業対象、計器類、交差点に指差しを行い、「見る」「指差す」「呼称する」という動作を組み合わせることで注意力を向上させ、ヒューマンエラーを防ぐ。
JIS(じす)

Japanese Industrial Standard (=日本産業規格)の頭字をとったもので、日本の産業製品に関する規格や測定法などが定められた日本の国家規格のことです。自動車や電化製品などの産業製品生産に関するものから、文字コードやプログラムコードといった情報処理、サービスに関する規格などもあります。
シックネスゲージ(しっくねすげーじ)

リーフと呼ばれる薄い金属板をすきまに挿入し、そのすきまの寸法を測定するための工具。「すきまゲージ」ともいう。
絞り加工(しぼりかこう)

金属板成形法の中の1つで、一枚の金属の薄板から円筒・角筒・円すいなど、さまざまな形状の底付容器を作る加工法のことを言いう。 成形された製品につなぎ目のないことが特徴。 プレス加工でもっとも難しいとされる絞り加工。 金型・機械・加工条件などのバランスがうまくかみ合ってこそ、しわやひずみ・割れの無い絞り加工が出来る。
縞板(しまいた)

縞鋼板(しまこうはん)のこと。鉄鋼製品の一つで、圧延によって表面に連続した滑り止め用の突起を付けた鋼板。床用鋼板として使用されることが一般的。
シム(しむ)

部品の間に挟んで寸法を調整する金属板のこと。
シャーリング(しゃーりんぐ)

シャーリングマシンで金属板を切りだすことです。「シャーリング加工」、「シャー切り」、「剪断(せんだん)加工」などという。紙をハサミで切る原理と同じで上下の刃の間に金属板を差し込んで、上の刃に圧力を加えて切断する。
シャコ万力(しゃこまんりき)

工作物の加工、組立作業時に工作物を相対する2面の間に挟み、固定する工具。シャコ万力にはバーコ型やC型などの種類があり、溶接や穴あけ加工時にワークの保持・固定に使用される。
射出成形(しゃしゅつせいけい)

プラスチック樹脂などの材料を加熱溶融させ、金型に送り込み、冷却することで形を作る成形法。
車上渡し(しゃじょうわたし)

材料をトラックの荷台から受取人が荷下ろしする納品方法のこと。ドライバーは指定場所までの配送のみ。他に、「軒下渡し」と「置き場渡し」がある。
ジャッキ(じゃっき)

対象物の下に置いてその物を支えたり、持ち上げるために使われる機械装置。油圧式やスクリュ式がある。
シャックル(しゃっくる)

ワイヤとワイヤを繋げたりするのに使用する道具の名称。ネジ式で、手で外せる物や、スパナなどで脱着できる物がある。
シュート(しゅーと)

高低差を利用し、滑り台の様にワークを流す機材のことを指す。一般的に、モータなどの動力源を必要としないため、コンベア設備に付帯して使用されることもある。
主軸(しゅじく)

工作機械の一部で、加工対象物、または工具を取り付けて回転させる工作機械で最も主要な軸のこと。 「スピンドル」ともいう。
十点平均粗さ[Rz](じゅってんへいきんあらさ)

表面の十点の平均的な粗さを示す。
順送プレス(じゅんそうぷれす)

金属部品製造の一連の工程を連続的に行うことができる金属加工技術。板状の金属材料(コイル材)をプレス機に連続的に通し続け、専用に設計された金型を用いることで、プレスされる度に複数の加工が行われる。
潤滑(じゅんかつ)

機械の摩擦部分の高熱や焼き付きを防ぎ、摩擦を出来るだけ少なくすること。潤滑油やグリースなどが用いられる。
瞬時停電(しゅんじていでん)

雷が送電線に落ちた瞬間に電圧が低下し、一瞬だけ停電することで電力会社が発生させる電力トラブルの一種。略して、「瞬停」という。
仕様(しよう)

材料・製品・サービスなどが明確に満たさなければならない要求事項のこと。日常的には英語を短縮して「スペック」ともいう。
焼結(しょうけつ)

金属やセラミックスの粉末を固めたものを融点よりも低い温度で焼き固めて加工する技術。 粉末にできればどんな材料でも扱えて、素材のロスがないなどのメリットもある。
上死点(じょうしてん)

プレスのスライド部が一番上にあがった位置。
省人化(しょうじんか)

業務を見直し無駄な工程を可視化して、適正な人員に調整すること。省人化は、やみくもに人員を削減するのではなく、製品やサービスの品質を損なわない分析のもとで人員を減らす取り組みを行う。
焼鈍(しょうどん)

熱処理の一種。金属を熱してからゆっくりと常温に戻すことで、熱が入って硬くなった表面をやわらかくしたり応力を除去することで、加工性を上げる目的で使用される。正確には「しょうどん」ですが、言いやすさから慣例として「しょうとん」と発音されることもある。別名「焼き鈍し(やきなまし)」。焼鈍することを「鈍す(なます)」ともいう。
焼鈍縞(しょうどんしま)

焼鈍処理において、鋼の組織が不均一に形成されること。
省配線(しょうはいせん)

接続部をコネクタ化したり、配線工数を削減することを指す。
消費電力(しょうひでんりょく)

1秒動かすのに必要な(消費する)電力の大きさを表す単位で、単位はWで表す。
ショート(しょーと)

「短絡」のことで、電源の+極と−極を直接つなぐと起きる現象で、大量の電気が一度に流れて発熱・発火を引き起こす可能性がある。
初期流動管理(しょきりゅうどうかんり)

量産開始直後の品質と生産安定性を確保するための重要なプロセス。この期間は、不具合が発生しやすく、製造工程が安定しない時期になり、特別な管理が必要になる。
ショックマーク(しょっくまーく)

プレス加工や絞り加工時に、材料が引き延ばされることで生じる金属表面の小さな凹み。「ショックライン」ともいう。また、絞り加工では、特に「ハチマキ」ともいう。
ショックライン(しょっくらいん)

プレス加工や絞り加工時に、材料が引き延ばされることで生じる金属表面の小さな凹み。「ショックマーク」ともいう。また、絞り加工では、特に「ハチマキ」ともいう。
ショックレスハンマー(しょっくれすはんまー)

打撃時の反動を抑える仕組みを搭載した手持ちハンマーのこと。
ショットピーニング(しょっとぴーにんぐ)

金属表面に小さな球体粒子(鉄球など)を高速で打付けて、梨地上の丸いくぼみを残す冷間加工の一種で、疲れ強さや耐摩耗性などの効果がある。
ショットブラスト(しょっとぶらすと)

投射材を圧縮空気により吹き付けて、加工物の表面を削る加工方法のこと。
芯(しん)

丸穴や丸形状の中心、センターという意味。
真円度(しんえんど)

円の丸さを示す幾何公差で、「どれだけまん丸であるべきか」を指示する公差。
真空(しんくう)

通常の大気圧より低い圧力の気体で満たされた状態。電子ビーム溶接機や製品搬送装置の製品吸着に使われている。
真空ポンプ(しんくうぽんぷ)

真空にするための装置。
信号(しんごう)

電気通信や電気工学全般において、情報を伝達するために記号化、符号化したもの。
靭性(じんせい)

粘り強さのこと。反対語として、脆さの性質を表す「脆性」が使われる。
浸炭(しんたん)

雰囲気ガスを利用し、鋼に炭素を浸透拡散させる処理です。表面層の炭素量を増加させる。
浸炭焼入れ(しんたんやきいれ)

浸炭により表面層を高炭素化する焼入れ方法。表面は硬く、内部は粘り強く仕上げることができる。
進捗管理(しんちょくかんり)

事前に立てた作業計画と実際の作業進捗との間にずれが生じていないか把握・管理すること。
浸透探傷試験(しんとうたんしょうしけん)

通称「カラーチェック」のこと。溶接の欠陥や材料の割れなどを検出する検査方法。洗浄液、造影液、投影液の三種類で構成されている。洗浄液で検査したい部分を洗浄した後、造影液をぬり、再び洗浄液で洗浄した後、投影液をかけると造影液がにじみ出てきて、欠陥箇所がわかる仕組み。
【す】
水溶性切削油(すいようせいせっさくゆ)

金属の切削加工に使う潤滑油で、水と油を混ぜて希釈して使用する。主に冷却効果を重視した切削作業に利用され、引火の危険性が低い特徴があるが、バクテリアによる劣化があるため、液交換など頻繁なメンテナンスが必要。
数値制御装置(すうちせいぎょそうち)

NC(numerical control)とは「数値制御」という意味。マシニングセンタやNC旋盤などのツールの動きや切削液のON/OFFなどの命令を制御する装置。
すきまゲージ(すきまげーじ)

リーフと呼ばれる薄い金属板をすきまに挿入し、そのすきまの寸法を測定するための工具。「シックネスゲージ」ともいう。
スクラップ(すくらっぷ)

材料として使用できないサイズになった鉄くず部分。貯まるたびにスクラップ業者に買い取ってもらうが、価格が変動するので、製品自体の価格を左右する要素になる。
スケール(すけーる)

母材の表面の酸化被膜。いわゆる黒皮。材料の製造時に生成されるもの。
据付(すえつけ)

設備・装置・器具などを特定の場所に動かないようにしっかりと備え付けること。
ステッピングモータ(すてっぴんぐもーた)

パルス信号に同期して一定の角度で断続的に回転するモータ。
ステンレス(すてんれす)

クロム含有率が10.5%以上で耐食性を向上させた合金鋼。
ストリッパー(すとりっぱー)

「ワイヤーストリッパー」は、配線コードの被覆を剥くための専用工具。プレス金型では、被加工材を押さえつけて、被加工材が変形したり、ずれたりするのを防ぎ、パンチに食らいついた材料を引き剝がすための部品。
ストローク(すとろーく)

プレスのスライドが上死点から下死点、下死点から上死点に移動すること。
スパッタ(すぱった)

スパッタとは、溶接中に飛散するスラグや金属粒のこと。
スパナ(すぱな)

六角ボルトを締め付けたり、緩めたりする工具。
スピンドル(すぴんどる)

「主軸」のこと。工作機械の一部で、加工対象物、または工具を取り付けて回転させる工作機械で最も主要な軸のこと。
スプリングワッシャ(すぷりんぐわっしゃ)

少しひねったたような形の座金で、ボルト・ねじやナットと被締結材との間の座面に配置する部品で、ねじを緩みにくくするためのもの。
スペーサ(すぺーさ)

部品間の距離を調整して機械や電子機器の安定性や耐久性を高める中間部品。
スペック(すぺっく)

材料・製品・サービスなどが明確に満たさなければならない要求事項のこと。別名「仕様」ともいう。
スポット溶接(すぽとようせつ)

重ね合わせた金属板を電極で挟み込み、局所的な高電流を短時間流すことで、金属を溶融させて接合する抵抗溶接の一種。その他の抵抗溶接としては、「プロジェクション溶接」や「シーム溶接」などがある。
スライド(すらいど)

プレス機械における主要構成部品の一つで、「ラム」ともいう。プレス加工ではこのスライド(ラム)に取り付けた金型がスライド(ラム)とともに往復運動することにより、プレス金型が素材をプレス加工・プレス成形する。
スラスト(すらすと)

「スラスト」は回転軸と同じ方向のことで、一方「ラジアル」は回転軸に対して直角方向を表す。
スラッジ(すらっじ)

工場廃水や下水処理に伴って出る泥状物。汚泥。へどろ。
スリッター(すりったー)

「縦割剪断機」の意味で、鉄鋼業界においてはコイル材から希望サイズのスリットコイル(フープ)に切断する装置のこと。
寸動(すんどう)

プレスにおいて、両手押しボタンを押している間だけスライドが作動し、ボタンから手を離すと直ちにスライドの作動が停止すモード。
寸法(すんぽう)

物の長さ、サイズ。
【せ】
製缶(せいかん)

「製罐」とも書き、本来は缶を製造することだが、金属材料を溶接構造で組み合わせて箱状の構造物やタンクなどを製作することを製缶と呼んでいる。
制御盤(せいぎょばん)

工場の機械や建物の設備などを制御するために電気部品や電気機器を配線してボックス内に収納された装置のこと。
生産ライン(せいさんらいん)

複数の作業ステーションや設備に作業を割り付け、ライン上の品物が移動するにつれて加工工程が進む、一連のこと。
脆性(ぜいせい)

脆さの性質を表す言葉。反対語として、粘り強さを示す「靭(じん)性」が使われる。
精度(せいど)

正確さの程度。特に測定などにおける方法や計測器の精密さ・正確さの程度。
絶縁(ぜつえん)

電子回路やその部品などにおいて、対象とする2箇所の間で電圧を掛けても電流が流れない状態を言う。
絶縁抵抗(ぜつえんていこう)

絶縁のレベル。絶縁抵抗が低いと絶縁が悪い状態で、感電や火災のおそれがある。
切削液(せっさくえき)

主に水溶性の金属の切削加工に使う潤滑油で、水と油を混ぜて希釈して使用する。主に冷却効果を重視した切削作業に利用される。「クーラント」ともいう。油性のものは切削油と呼ばれる。
絶対位置(ぜったいいち)

NCなどの座標において、機械原点など常にある1点から見た位置のこと。
設備投資(せつびとうし)

会社が事業を持続、もしくは拡大する際に必要な設備に対して投資をすること。具体的には、生産設備の新設、老朽設備の更新・補強、省エネ・省力化、合理化などがある。
センサ(せんさ)

音・光・温度・圧力・流量など、対象となる物理量を検知して信号に変換する機器。
線材(せんざい)

条鋼の一種で、熱間圧延した直径5~38mmくらいの太さの素材を線状に加工したもの。「ワイヤー材」ともいう。
全数検査(ぜんすうけんさ)

製造された全ての製品を一つひとつ個別に検査し、品質基準に合致しているかを確認する方法。高い品質が保証できる一方、時間やコストがかかるデメリットがある。
旋盤(せんばん)

被切削物を回転させ、固定されたバイトと呼ばれる工具で切削加工をする工作機械の一つ。
【そ】
騒音計(そうおんけい)

音の大きさや騒音のレベルを計測するために使われる測定機器。
増産(ぞうさん)

現状生産している量よりも、さらに生産量を増やすこと。
測定精度(そくていせいど)

正確さの程度。測定などにおける方法や計測器の精密さ・正確さの程度。
反り(そり)

製品の上下方向への曲り。
た ち つ て と
【た】
-
ターニングセンタ(たーにんぐせんた)
NC旋盤をベースにしてマシニングの機能も備えている複合化したNC工作機械のこと。
-
ダイ(だい)
プレス用金型の一部。
-
ダイクッション(だいくっしょん)
プレス機械の主要構成部品の一つで、プレス加工された成形品を下から突き上げる力を発生させる機能や、絞り加工のしわ押え用の反力を発生させる圧力保持機能を備える装置のこと。
-
ダイセット(だいせっと)
金型をプレスに取り付けるための治工具で、上型と下型の位置関係を正しく保つために使用される。
-
ダイハイト(だいはいと)
プレスのスライドとボルスタの距離や、金型の製品を打ち抜く高さのこと。
-
ダイヤルゲージ(だいやるげーじ)
スピンドルの変位量を指針で読み取る測定器で、寸法の変化や平面度の評価に使われている。
-
ダウエルピン(だうえるぴん)
2つの部品の位置を固定するときに使うピンのことで平行ピンやテーパーピンなどがある。ノックピンともいう。
-
タガネ(たがね)
刃先が平たく尖っている道具で、尻の部分をハンマーで叩いて使う。溶接・溶断作業ではスケールの除去作業などに使う。
-
ダクト(だくと)
換気や空調を目的として気体を運ぶ筒状・箱状のもの。配線を通すダクトは「配線ダクト」という。
-
タクトタイム(たくとたいむ)
1つの製品の製造にかける時間のこと。「サイクルタイム」ともいう。
-
ダコン(だこん)
金属などの加工品の表面に生じる傷やへこみのことを指し、打痕は外観に影響を与えるだけでなく、製品の機能にも悪影響を及ぼすことがある。
-
脱炭(だったん)
鋼材を加熱する際に空気中の酸素と鋼材表面の炭素が結合し、炭素が失われる現象。これにより、表面硬度が低下する。
-
脱調(だっちょう)
ステッピングモーターは駆動パルス列信号に同期して回転するが、負荷が増加したりパルス列周波数が高すぎると、パルス列に追従できなくなり回転しなくなる現象。
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タップ(たっぷ)
いわゆるネジ切り加工のこと。
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立形フライス盤(たてがたふらいすばん)
フライス盤のうち、主軸が垂直方向になっているものを指す。
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棚卸し(たなおろし)
製品や仕掛りの在庫の数量を確認し、会計上の資産金額を確定させる目的で行われる作業のこと。棚卸しによって在庫の実際の数量を把握し、帳簿上の数量との比較をすることで、事業を行ううちに消失したものや、場合によっては横領された数量を把握することができる。同時に、棚卸しには在庫の過不足を把握する役割もある。
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玉掛け(たまかけ)
クレーンなどに物を掛け外しする作業のこと。形状や品物によってはチェーンやナイロンスリング、アイボルトと吊りフックなども使用して玉掛けをする。
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ダレ(だれ)
プレスなどでせん断加工した製品の表面に発生する現象です。 パンチとダイによって加工材が切断されるときに、切断面に発生する引張力で加工材が引っ張られ、表面が滑らかになる現象。
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たわみ(たわみ)
材料などが荷重を受けることによって反り曲がることを指す。
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炭酸ガス(たんさんがす)
二酸化炭素が気体として溶け込んだ形態のこと。
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端子(たんし)
電線の端に付けて他の機器などと接続するためのもの。
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端子台(たんしだい)
電線の端に付けた端子を固定し、分岐したり他の機器と接続する役割を果たす。
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断線(だんせん)
電線が切れること。
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鍛造(たんぞう)
金属加工の塑性加工の一種。ハンマと金敷、あるいは金型で、金属の塊に強い力を加えて成形する加工。金属をハンマで叩いて成形する一例として、刀鍛冶をイメージすると分かりやすい。
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鍛造プレス(たんぞうぷれす)
鍛造加工を行うプレスで、一般のプレス機よりも高剛性である。
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炭素鋼(たんそこう)
炭素を約0.02~2%含む鋼の中で、5元素(C、Si、Mn、P、S)を有するものを指す。
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炭素工具鋼(たんそこうぐこう)
工具鋼のなかでも使用頻度が高く、焼入れにより高硬度が得られ、また、焼戻しにより、耐摩耗性や強じん性が得られる。切削工具などにも使われる。JISではSK60(0.55~0.65%C)~SK140(1.3~1.5%C)の11種類が規定されている。
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段取り替え(だんどりがえ)
製造現場において製品の品種や工程内容に合わせて、使用する装置機器や治具を交換したり設定を変更したりすること。「段替え」ともいう。
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断熱材(だんねつざい)
熱を通さないようにする材料。
-
短絡(たんらく)
電源の+極と−極を直接つなぐと起きる現象で、大量の電気が一度に流れて発熱・発火を引き起こす可能性がある。「ショート」ともいう。
【ち】
窒化処理(ちっかしょり)

鉄鋼製品を加熱し鋼の表面から、窒素原子を内部に拡散浸透させ、表面を硬化させる技術。
チップ(ちっぷ)

切削工具の先端についている切れ刃のことで、先端交換式の切削工具に使用され、切削加工用の工作機械に取り付けて使用する。
着座(ちゃくざ)

工作機械などの加工治具への加工対象物の取付状態のこと。異物の噛みこみがないか、エアーの圧力を利用した着座センサーで検知している。
チャンネル(ちゃんねる)

形鋼の一種で、「Cチャン」ともいう。断面がコの字に近い形になっているもの。
鋳造(ちゅうぞう)

金属を熱して溶かし、型の空洞部分に入れて冷やし固めて形状を作ること。作られる製品が「鋳物」。
超音波洗浄(ちょうおんぱせんじょう)

溶剤を超音波により振動させて製品に付着した汚れを除去する洗浄方法。
超音波探傷検査(ちょうおんぱたんしょうけんさ)

非破壊検査の一種であり、超音波探傷器で機械的な振動を金属材料等の表面や内部に伝播させて、音響的に反射を捉え、その内容により材料内部の欠陥を調べるもの。
超硬合金(ちょうこうごうきん)

硬質な炭化物の粉末を焼結してつくられた合金。硬く摩耗に強いが衝撃により割れやすい。
調質(ちょうしつ)

熱処理の一種で、焼入れと焼戻しを行って鋼の状態を調整する熱処理。どのくらいの硬さに調整するかを示す数字を「調質硬度」という。
【つ】
【て】
DFMEA(でぃーえふえむいーえー)

Design Failure Mode and Effects Analysisの略で、設計に関する故障モード影響解析のこと。大きな問題を発生させる要因がどこに潜んでいるのかを摘出する手法で、問題を未然に除去することができる。
定尺(ていしゃく)

一般的に多く流通している決まったサイズのこと。サブロク(914×1829㎜)、サンパチ(914×2438㎜)、シハチ(1219×2438㎜)、ゴハチ(1524×2438㎜)、ゴトウ(1524×3048㎜)、ゴニジュウ(1524×6096㎜)と呼ばれるサイズがある。
ティーチング(てぃーちんぐ)

ロボットに動作の指示を与えて、作業の条件や順番、姿勢などを覚えさせる作業のこと。
ディレイ(でぃれい)

シーケンス制御ではタイマーを使って入力と出力に時間差を持たす回路のこと。
データロガー(でーたーろがー)

温度・湿度・圧力・照度・加速度・振動などの様々な物理量を測定し、そのデータを記録する機器。
テーパ(てーぱ)

モノの径・幅・厚みなどが先細りになっていること。勾配は傾斜のことで、間違えないように注意が必要。
出来成り(できなり)

加工時に明らかに変形しやすい形状や、精度が出しづらい形状のときにベストを尽くすのが前提だが、出来上がった寸法でOKとすること。
手甲(てこう)

手首を保護するための布や皮でできた保護具。
手仕上(てしあげ)

機械加工された部品あるいは素材や材料に対して手作業によって加工を加え、完全に仕上げる作業であり、たがね作業・やすり作業・きさげ作業・ラップ作業などの表面仕上げ作業などがある。
テスター(てすたー)

電流値・電圧値・抵抗値を測定する機器のこと。
デバッグ(でばっぐ)

プログラムに含まれるエラーやバグを特定し、修正する作業のこと。
電工ドラム(でんこうどらむ)

延長コードで筒状の芯に延長コードを巻きつけてある物を指す。
電磁開閉器(でんじかいへいき)

電磁石の動作によって電路を開閉する電磁接触器と、過負荷により回路を遮断するサーマルリレー等を組み合わせた開閉器(スイッチ)のこと。モーターの回転停止制御に使用される。
電子顕微鏡(でんしけんびきょう)

電子顕微鏡は、微細な構造を高解像度で観察するために電子線を使用する顕微鏡。光学顕微鏡では観察できない微細な構造を観察でき、物理や化学、生物から医学部門と大変幅広い分野に利用されている。電子顕微鏡は、高圧で加速された真空中に放射された高速の電子の流れである電子線を電子レンズを使って拡大して観察する。
電子ビーム溶接(でんしびーむようせつ)

真空中でフィラメントを加熱させ、放出された電子を高い電圧で加速させ、電磁コイルで収束させたうえで、母材に衝突させ溶接を行う方法。
電磁弁(でんじべん)

電磁石を用いて電気的な信号で開け閉めできる弁を指す。
電磁リレー(でんじりれー)

電磁リレーは電磁継電器ともいわれ、電磁力で接点を動作させて電気信号を伝達する電気制御機器。
テンニ(てんに)

「1.2(いってんに)」の略で、鋼材業界では「1.2mm厚の鋼板」のことを指す。
テンロク(てんろく)

「1.6(いってんろく)」の略で、鋼材業界では「1.6mm厚の鋼板」のことを指す。
【と】
砥石(といし)

金属などを切削、研磨するための道具で砥粒、結合剤、気孔の三要素からなる。
透過型光電センサ(とうかがたこうでんせんさ)

投光部と受光部がお互いに向かい合って設置され、検出物体が通過したときに受光部の光量が減少することで検出するセンサ。
同軸ケーブル(どうじくけーぶる)

映像や電気通信で使用される被覆電線の一種で、中心導体と外部導体の間に絶縁体が配置された構造を持つ。
同心度(どうしんど)

円柱もしくは円筒のモノの芯(中心)のブレのことを指す。同心度は、円を平面でみたときに、対象となる円の中心点と他の円の中心点のひらきの許容値を示す。外径側の大きな円と内径側の小さな円の中心点が、φ0.1の円内に収まっている場合、同心度が0.1といえる。
通り止まりゲージ(とおりとまりげーじ)

製品の寸法が許容される寸法公差の範囲内にあるかどうかを検査するためのゲージ。最大許容寸法のゲージと、最小許容寸法のゲージからなる。「限界ゲージ」ともいう。
特殊鋼(とくしゅこう)

合金鋼のうち、合金元素の種類、製造法、または熱処理で、用途に合わせて特殊な性質を持たせた鋼。
特殊工程(とくしゅこうてい)

後からの検査では品質を保証することが難しい、または不可能な製造工程を指す。これらの工程は、製品の品質に直接的な影響を及ぼすため、非常に高い精度と管理が要求される。当社における特殊工程は、「熱処理」「溶接」「ゴム加硫」「カシメ・圧入」「樹脂成形」「ショットピーニング」。
特性要因図(とくせいよういんず)

QC 7つ道具の一つで、結果と原因を系統的に整理して視覚化したもの。
突入電流(とつにゅうでんりゅう)

電源を入れた際に定常電流よりも大きな電流が瞬間的に流れる現象のこと。
ドライバー(どらいばー)

手動でねじを締めたり緩めたりするのに使用する工具。
ドライブサイド(どらいぶさいど)

生産設備で駆動系装置が設置されている側(DS)。
トラブルシューティング(とらぶるしゅーてぃんぐ)

トラブルシューティングとは、起こった問題の原因を究明し解決する一連のプロセス。
トランス(とらんす)

変圧器のこと。電気を高圧から低圧や逆に変えるための機器で、鉄心とコイルを使って電圧を変換する仕組みがある。
トランスファプレス(とらんすふぁぷれす)

プレス加工方式の一つ。 またはそのためのプレス加工機のこと。 複数回のプレスが必要な複雑な製品を、人力によることなく自動的に移送(トランスファー)することで効率的に生産する。
トリガ(とりが)

起動する信号。画像検査のカメラにトリガ信号を入力し撮影するなどに使う。また、特定の行動やイベントを引き起こすきっかけや要因のことにも使われる。
ドリル(どりる)

穴をあけるためのらせん状の刃物。「キリ」ともいう。
トルクレンチ(とるくれんち)

ボルト・ナットを適切な力(トルク)で締め付けるための工具。
トレーサビリティ(とれーさびりてぃ)

原料の調達から生産、消費までのサプライチェーン全体の各工程を追跡可能な状態に落とし込むこと。
な に ぬ ね の
【な】
-
内径(ないけい)
円形の内側の直径。
-
内部リレー(ないぶりれー)
シーケンサーのラダープログラム内部で使用できる仮想リレーのこと。
-
ナイロンスリング(ないろんすりんぐ)
玉掛けの道具の名称。ナイロンの糸を依り強度を上げた玉掛け専用のナイロンロープ。
-
長穴(ながあな)
長方形の両側に半円を付けた形の長細い穴のこと。
-
長手(ながて)
モノの縦横のうち、長い方を指す。
-
流れ作業(ながれさぎょう)
工場での流れ作業の基本的な考え方は、作業を細かく分割して、作業者や機械が特定の作業だけを繰り返し行うこと。 これにより、各作業者の技能を特化させることができ、全体の生産性を向上させる。
-
ナット(なっと)
締結部品の1つで、筒状の内径部分にめねじが切ってあるねじ部品。
-
なぜなぜ分析(なぜなぜぶんせき)
トヨタ自動車が発案した 「なぜ」を使って問題の真因を把握する分析方法 。 「なぜこの事象が起きたのか」という問いかけを繰り返すことで、本当の原因を探る。
-
荷姿(にすがた)
輸送時における荷物の外観の状態のことを指す物流用語。 製品の梱包方法や使用する資材、数量。
【に】
二次元コード(にじげんこーど)

情報を縦横に配置された白黒のドットパターンで表現する。スマートフォンや専用のスキャナーを使って読み取ることができる。工場では生産日などの情報を製品に刻印している。「QRコード」ともいう。
ニッパー(にっぱー)

電気工事や電気製品の修理などの際に、主に配線コードを切断するための工具。
ニブラ(にぶら)

打ち抜きで板材切断を行う工具。切断が速く、切断音も切りくずも少ないのが特徴。
入力信号(にゅうりょくしんごう)

シーケンサに入ってくるセンサやスイッチのON/OFF信号のこと。
【ぬ】
抜取検査(ぬきとりけんさ)

全数検査とは違い、対象となるロットからランダムにサンプルを抜き取り、寸法や外観を検査すること。
【ね】
ねじ切りダイス(ねじきりだいす)

円筒形の棒や管に雄ねじを切る道具。
ねじ切りバイト(ねじきりばいと)

旋盤でねじ切り加工を行うための工具。
ネジゲージ(ねじげーじ)

「おねじ」や「めねじ」の寸法が規格内収まっているか確認する検査治具。
ねじり試験(ねじりしけん)

機械試験の一種で、材料や装置に角度変位による応力を与えた状態で、その特性を評価するもの。
熱間圧延鋼板(ねっかんあつえんこうはん)

高温(800~1200℃)で圧延された鋼板。一般用途に使用される熱間圧延鋼板としては、SPHCが主である。
熱処理(ねつしょり)

金属を熱処理炉に入れて熱を加えたり冷却したりすることで、状態を調整したり強化したりする処理のこと。
熱電対(ねつでんつい)

異なる2種類の金属で構成された温度センサで、それぞれの金属に温度差を与えると、熱起電力が発生するので、それを温度に換算する。
熱膨張(ねつぼうちょう)

温度の上昇によって物体の体積や長さが大きくなる現象のこと。
狙い寸法(ねらいすんぽう)

寸法公差を踏まえて、実際に狙っていく寸法のこと。
【の】
ノイズフィルタ(のいずふぃるた)

使用する電源や信号からノイズを除くためのもので、制御機器を正常に動作させるためもの。
納期(のうき)

何かを納めるまでの期限のこと。
濃度(のうど)

主に水溶性切削油を水で希釈する割合のこと。濃度計で指定された濃度になるように希釈する。
ノウハウ(のうはう)

英語の「know-how」に由来する言葉で、特定の物事に対する専門的な技術・能力・知見・経験を表す。
ノギス(のぎす)

モノの長さや太さなどを正確に測るために用いる測定工具。
軒下渡し(のきしたわたし)

ドライバーが、製品をトラックの荷台から下ろすまで行うこと。使用する場所までの移動は受取人が行う。他に、「車上渡し」と「置き場渡し」がある。
ノックピン(のっくぴん)

2つの部品の位置を固定するときに使うピンのことで平行ピンやテーパーピンなどがある。ダウエルピンともいう。
は ひ ふ へ ほ
【は】
-
φ(ぱい・ふぁい)
直径を表す記号で、正確には「ファイ」と読むが、技術用語としては発音のしやすさから慣例的に「パイ」と言われる。
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バイス(ばいす)
「万力(まんりき)」のことで、工作物を固定し、その上で作業をするための機械装置。
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ハイテン材(はいてんざい)
普通鋼に比べて引張り強さが強い鋼材。「高張力鋼板」とも呼ぶ。
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ハイトゲージ(はいとげーじ)
定盤の上でワークの高さを精密に測定する測定器具。
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パイプレンチ(ぱいぷれんち)
主に配管工事に使用する工具で、水道管・ガス管などのパイプ類に継手を付け外しする際に使用する。
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ハイベント(はいべんと)
モリテックスチールが1966年に日本で初めてベーナイト組織焼入鋼帯(ハイベント)の量産工業化に成功。加工できる熱処理鋼帯として開発した焼入鋼帯(ハイベント)は後処理が不要なバネ材料。
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パーカー処理(ぱーかーしょり)
リン酸塩皮膜を生成する化成処理と呼ばれる表面処理の一種。防錆・耐摩耗・塗装下地を目的として用いられる。その昔工業用途で本格的に発展させたアメリカ、パーカー兄弟の姓をとってパーカライジング、パーカー処理と呼ばれるようになった。
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パーツフィーダ(ぱーつふぃーだ)
無造作に散らばった部品を同じ向きに整列させて、次の工程に送り込む装置。設備への部品供給などに使われている。
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煤塵(ばいじん)
燃やしたときに発生する微粒子の総称で有害な場合もあり、熱処理炉など「ばいじん」が発生する設備を設置する際は、国へ設置届を提出する必要がある。
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排水処理(はいすいしょり)
工場から排出される廃水から有害物質を除去し、公共用水域や地下水といった環境へ影響を及ぼさないレベルまで水質を改善する、水浄化のプロセスやシステムのこと。
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配電盤(はいでんばん)
電力会社から送られてくる高圧の電気を受けるための設備。配電盤は、外から電気を引き込み、電気を変換する。トランス、コンデンサ、リアクトル、安全装置、計器、その他が含まれる。
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廃油(はいゆ)
産業廃棄物のうち鉱物油や動植物油などの油脂および油状の物質を指す。
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鋼(はがね)
鉄に炭素を0.04から2パーセント程度含む鉄の合金。硬さと加工性のバランスが取られ、実用性が高いため、一般的に鉄というと鋼が使われている。
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バグ(ばぐ)
コンピュータプログラムや電子回路などに含まれる欠陥のこと。
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破断面(はだんめん)
金属が割れた面。破断面を顕微鏡で観察することにより、割れの原因が推測できる。
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ハチマキ(はちまき)
「ショックマーク」「ショックライン」のこと。絞り加工時に、材料が引き延ばされる事で生じる金属表面の環状の凹みで、環状の凹み(鉢巻きを巻いた後のようになっている)。
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バッカン(ばっかん)
スクラップ(鉄くず)を保管・運搬するための鉄製コンテナ。
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パッキン(ぱっきん)
接続部分のすきまを埋める材料のこと。「ガスケット」も同じであるが、「パッキン」は動く場所(回転や往復運動する部分)に、「ガスケット」は動かない場所(金属同士を固定する部分)に使われる。
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バックラッシュ(ばっくらっしゅ)
歯車と歯車が噛み合う部分に設けられた意図的な隙間で、機械の性能を正しく発揮するために必要。バックラッシが適切でないと騒音や振動、機械精度の低下などのトラブルが起こりやすくなる。
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バッファ(ばっふぁ)
ゆとりや余力を持つこと。
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歯止め(はどめ)
QCストーリーのワンステップで効果確認の次に行う手順のこと。 対策を打ち、効果が確認できたら、その効果が継続するよう対策及び効果の歯止めをしておかなければならない。
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パトライト(ぱとらいと)
設備の稼働状況をランプと音で表示する機器。緑色:運転中、黄色:警告、赤色:異常。
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ばね鋼(ばねこう)
自動車や鉄道車両の板ばねのほか、各種ばねに用いられる鋼材。シリコンの含有率が高く、耐衝撃性や耐疲労性に優れている。
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嵌め合い(はめあい)
機械部品の軸と穴が互いに、はまり合う寸法差から生じる関係。「すきまばめ」「中間ばめ」「締りばめ」の3つがある。
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刃物台(はものだい)
旋盤の切削工具を取付し、刃物台が動き切削を行う。
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バリ(ばり)
フライス盤や旋盤など、機械的な切断・切削の際や、樹脂の成形などにおいて、正規の形状の外へはみ出した薄いひれ状の不要な突起のことを言う。用途によって、除去する必要がある。
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パルス信号(ぱるすしんごう)
一連の短い時間間隔で発生する信号で、デジタル通信や計測などに広く使われる。
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バルブ(ばるぶ)
液体や気体を流す配管の中に組み込み、流れを通したり、止めたり、あるいはその量を調節するために用いられる機器。
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パレティーナ(ぱれてぃーな)
バラ物などの輸送・保管に対応できる金網製の網目状になっている容器。「網パレット」ともいう。
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パレート図(ぱれーとず)
問題の原因と発生頻度を可視化するQC7つ道具の一つで、「棒グラフ」と「線グラフ」を組み合わせた複合グラフのこと。
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パレット(ぱれっと)
物流に用いる、荷物を載せるための荷役台。る一般的な平パレットであれば、運搬の際には荷物を載せ、ラップやPPバンドで荷物を固定する。パレットのすきまにフォークリフトやハンドリフトの爪を差し込んで持ち上げて運搬する。材質は木製か樹脂製が一般的。
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バレル研磨(ばれるけんま)
製品を大きな容器であるバレル槽に入れ、研磨石、コンパウンド、水を加え、槽を回転させたり振動を与えたりすることで研磨する方法の1つ。バリ取りや光沢仕上げの用途として使われる。
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パワーサプライ(ぱわーさぷらい)
「直流安定化電源」や「スイッチング電源」とも呼ばれ、交流電源を直流電源に変換して電子機器の電源供給を目的とした機器。
-
半自動溶接(はんじどうようせつ)
正式名は「半自動アーク溶接」。溶接材料として非常に長いワイヤーを使う溶接方法で、アークのシールド材としてアルゴンや炭酸ガス等を用いるもの。ワイヤーもガスも連続的に長時間供給できるので、手棒溶接と比較してその能率は圧倒的に高い。
-
半田付け(はんだづけ)
熱で溶かした「はんだ」を使って、金属同士をくっつける作業のこと。「はんだ」とは鉛とスズを主成分とした合金のこと。
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パンチングメタル(ぱんちんぐめたる)
金型を使って丸穴・角穴等を開けた金属板のこと。
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ハンドソー(はんどそー)
電源がいらない手動で使うのこぎりで、木・金属・プラスチックなどを切断できる工具。
-
ハンドリフト(はんどりふと)
手で動かすタイプのフォークリフトで、重い荷物を簡単に運搬できる。
【ひ】
ピアス穴(ぴあすあな)

せん断加工の打抜き(穴あけ)によってあけた穴のこと。
PFMEA(ぴーえふえむいーえー)

Process Failure Mode and Effects Analysisの略で、工程に関する故障モード影響解析のこと。大きな問題を発生させる要因がどこに潜んでいるのかを摘出する手法で、問題を未然に除去することができる。
ピークホールド(ぴーくほーるど)

測定開始から終了までの測定値の中から最大値を保持して表示、信号出力する機能。
BCP(びーしーぴー)

災害などの緊急事態における企業の事業継続計画(Business Continuity Planning)のこと。自然災害やシステム障害など危機的な状況に遭遇した時に損害を最小限に抑え、業務を継続し早期復旧を図ることが目的。
PPAP(ぴーぱっぷ)

Production Part Approval Processの略で、日本語では生産部品承認プロセスと呼ばれ、自動車業界で外部のサプライヤーから購入する部品や材料を承認する手続きのこと。
PDCA(ピーディーシーエー)

Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)の頭文字を取ったもので、業務のプロセスやそれ以外にも管理やマネジメントなどの視点から継続的に改善を施行し、向上させる手法。
ヒートシンク(ひーとしんく)

吸収した熱を空気中に発散(放熱)することで冷却を行う部品。
引き合い(ひきあい)

商売においては、取引依頼や具体的な見積もり依頼、その問い合わせを「引き合い」と呼ぶ。
非常停止(ひじょうていし)

設備運転中に何らかの異常が発生した場合、人の安全や設備保護の目的として、緊急に停止させること。
ヒステリシス(ひすてりしす)

センサーがONする位置(値)とOFFする位置(値)の差のこと。
ヒストグラム(ひすとぐらむ)

対象のデータを区間ごとに区切り、各区間の数値のばらつきを棒グラフに似た図で表現したグラフのこと。ヒストグラムの形状によって特徴が異なり、品質管理やデータ分析に役立つ。
ひずみゲージ(ひずみげーじ)

材料に引張力や圧縮力が加わった際に変位する歪み(伸び・縮み・ねじれなどの変形)を電気抵抗値に変換して測定するセンサ。
ひずみ取り(ひずみとり)

加工によって素材内部に発生した応力を熱処理やレベラーによって取ること。
ピックテスター(ぴっくてすたー)

てこ式ダイヤルゲージのことで、本体も小型で測定子の角度を変えられる。「テストインジケーター」ともいう。
ビッカース硬度(びっかーすこうど)

HV硬さ。ダイヤモンド形状の四角錐圧子を用いた硬度計測。できたくぼみの対角線の長さで硬さを算出する試験方法。
引張試験(ひっぱりしけん)

試料に破断するまで制御された張力をかけ、試料の引張強度、降伏点、伸び、絞りなどの機械的性質を測定する試験。
非鉄金属(ひてつきんぞく)

鉄とその合金である鋼をのぞく金属のことを指す。アルミ、銅、ニッケル、金など。
びびり(びびり)

切削加工中に断続的に発生する振動の総称。 ビビりの発生は加工精度や生産性の低下につながるため、早急な対策が求められるが、その原因は多岐にわたり特定は容易ではない。 ビビりが発生しやすい状況としては切削条件が悪い、工具が長い、刃数が多い、被削材が振動しやすい、機械の剛性不足等があげられる。
紐付き(ひもつき)

2つ以上の要素や情報を互いに関連付けることを指す。例えば製品と測定値など。
ヒューズ(ひゅーず)

電気回路に過大電流が流れたとき、自ら溶断して回路を遮断して、機器を保護する部品。
標準偏差(ひょうじゅんへんさ)

データのばらつきを知るための基本統計量で、平均値からの偏差の平方根で求められる。
表面粗さ(ひょうめんあらさ)

加工面の状態(凸凹具合)を定量的に表す指標。数値が大きいほど凹凸が大きい。
表面処理(ひょうめんしょり)

素材表面に特性を与える技術で、防錆や防食性、耐摩耗性、美観などを向上させることができる。メッキやコーティングなど。
疲労試験(ひろうしけん)

試験片に繰り返し同じ負荷を加え、破断(2つ以上に切り離れること)が起こるまでの限界を確かめる試験。
ピンホール(ぴんほーる)

溶接や塗装などで生じる針先ほどの内部(表面も含む)空間のこと。溶接では、「ブローホール」ということもある。
【ふ】
ファイバレーザー(ふぁいばれーざー)

光ファイバを媒質として光を増幅することで、特定の波長で高出力を得ることができるレーザー。溶接や切断に使われている。
負圧(ふあつ)

周囲よりも圧力が低い状態のこと。
フィードバック制御(ふぃーどばっくせいぎょ)

検出器やセンサーからの信号を読み取り、目標値と比較しながら設備機器を運転し、目標値に近づける制御方法。
フェイルセーフ(ふぇいるせーふ)

ヒューマンエラーによる事故を防止するための概念で、エラーが起きても安全になるように工夫すること。
フォークリフト(ふぉーくりふと)

車体前方にある2本のツメ=フォークによって重い荷物を運び、高い場所へ荷物を移動できる荷役自動車のこと。
付加価値(ふかかち)

製品やサービスなどに加えられた、他にはない独自の価値。
深絞り(ふかしぼり)

金属板成形法の中の1つで、一枚の金属の薄板から円筒・角筒・円すいなど、さまざまな形状の底付容器を作る加工法のことを言いう。 成形された製品につなぎ目のないことが特徴。 プレス加工でもっとも難しいとされる絞り加工。 金型・機械・加工条件などのバランスがうまくかみ合ってこそ、しわやひずみ・割れの無い絞り加工が出来る。
腐食(ふしょく)

金属材料が化学的な作用によって劣化・損傷する現象。
フチスリ(ふちすり)

金属材料を切削工具の間に通し、両側のエッジを連続して切削することで、材料の幅を仕上げる。ミミすりともいう。エッジ仕上げには、スリットエッジ、ディバードエッジ、ラウンドエッジ、スクエアエッジがある。
普通鋼(ふつうこう)

特殊鋼に対して、特殊な機能を持たせていない一般的な用途の鋼の総称。
フック(ふっく)

クレーンにおいては、玉掛けワイヤーを掛ける部分の名称。
歩留り(ぶどまり)

材料に対する良品製品の割合のこと。不良が多いと歩留りが悪くなり、歩留りが良いほど利益率が高いということ。
フライス盤(ふらいすばん)

回転軸に取り付けたエンドミルなどの切削工具を回転させ、テーブルを動かすことによって、平面・溝などの切削加工を行う工作機械。
フライホイール(ふらいほいーる)

プレス機械の主要構成要素の一つで、プレス機械を駆動させたり、プレス加工の加圧力を発生させるために必要な回転エネルギーを蓄えるための慣性モーメントを利用した機構のこと。
プラッター(ぷらったー)

三菱ロジネクスト製のリーチ式フォークリフトの名称。
フラット(ふらっと)

板の平坦度のこと。
フラットバー(ふらっとばー)

形鋼の一種。「FB」と略す。ただし、塑性加工における「FB」はファインブランキングになるため、注意が必要。
ブランキング(ぶらんきんぐ)

プレス加工において、輪郭形状を作るために打ち抜く加工のこと。輪郭形状を作る加工を、外形抜き加工、ブランク加工(ブランキング)などと呼ぶ。
フルハーネス(ふるはーねす)

高所作業で着用が義務付けられている墜落制止用の器具。正しく使用するために特別教育の受講が必要。
プリセット(ぷりせっと)

設定値をあらかじめ設定しておくこと。例として「プリセットカウンター」は、設定した数になると信号を出力するカウンター。
不良品(ふりょうひん)

寸法や外観など規格外の製品。製造において不良品は利益率の低下につながる。
プレステンパー(ぷれすてんぱー)

製品の焼入れ歪みを矯正するために、焼戻し時に荷重を掛けて行う処理。略して「プレテン」ともいう。
ブロー(ぶろー)

圧縮空気をエアーガンなどで吹き付けること。
ブローホール(ぶろーほーる)

溶接内部(表面も含む)に空洞ができる欠陥。「ピンホール」ということもある。
プロジェクション溶接(ぷろじぇくしょんようせつ)

金属板に突起(プロジェクション)を形成し、その突起部分を電極で加圧して電流を流し、突起を溶融させて接合する抵抗溶接の一種。その他の抵抗溶接としては、「スポット溶接」や「シーム溶接」などがある。
分解能(ぶんかいのう)

センサーや計測器が計測できる一番小さな値のこと。測定の細かさの限界。
分納(ぶんのう)

同一ロットの製品の納入を何度かに分けて行うこと。後工程を進めるために出来上がったものから順次入手したい、一度に輸送ができない、持ち込み先の置き場の余裕がない、などの理由で分納になる場合がある。
【へ】
ベアリング(べありんぐ)

回転軸を支える装置のことで、回転摩擦を減らし、機械の効率を高め寿命を延ばす役割がある。別名「軸受」ともいう。
平面研磨(へいめんけんま)

金属の表面を砥石で削り、面粗度向上、平面度向上、板厚寸法仕上げのために行う加工方法。
ヘゲ(へげ)

鋼材中に発生した大きめの介在物が表面近辺に現れて、膨らんだり剥がれたりする欠陥。
ベタ置き(べたおき)

材料や製品を置くときに、下に台木を入れずにそのまま置くこと。
ベーナイト(べーないと)

高い温度より急冷したのち、300度以上の温度域で一定時間保温させてできる組織名。ばね性があり曲げ加工が可能な材料。焼入れなどでパーライト(柔らかい組織)が生成する冷却温度より遅いか、 マルテンサイト が生成する冷却温度より早いときに生じる、パーライトとマルテンサイトの中間的な組織。
ベルコン(べるこん)

ベルトコンベアーのこと。
偏心(へんしん)

穴が製品の中心に位置していなかったり、外径と内径で中心がずれているような製品形状。作図時に間違えないように注意が必要。
ペンチ(ぺんち)

先端同士が嚙み合う構造で、自由に開閉でき、挟む、曲げる、引張るなどの作業を行うための工具。
ベンダー加工(べんだーかこう)

金属材料を特定の角度や形状に折り曲げる加工技術のこと。モリテックスチールではオイルレベルゲージのパイプをベンダー加工機で曲げている。
偏肉(へんにく)

リング形状のような対象物について外径に対して内径の心ズレにより、肉厚の差が生じていること。
【ほ】
ホイスト(ほいすと)

減速装置と巻胴などを一体にまとめた小型の巻上機でトロリーを付けて人力か電動で梁(はり)上を走行させる機械のこと。
放射温度計(ほうしゃおんどけい)

物体から放射される赤外線の強さを検知して温度を測定する非接触式温度計。
防錆油(ぼうせいゆ)

金属のさび止め用の油剤。
放電加工(ほうでんかこう)

放電現象により発生する熱を利用して金属を溶かしながら加工していく技術のこと。ワイヤー放電加工や電極放電加工などの種類がある。高精度の加工ができるが加工時間がかかる。
防爆構造(ぼうばくこうぞう)

可燃性ガスや粉塵によっておこる火災や爆発を防止する仕様のこと。主に電気機器の火花による災害を防止するもの。
ホールソー(ほーるそー)

板に大穴をあけるための工具で、ボール盤や電気ドリルに取り付けて使用する。
ボールバルブ(ぼーるばるぶ)

弁の種類の名称。弁が球状になっている。
ボール盤(ぼーるばん)

素材に正確に穴をあけるための工作機械。
ポカヨケ(ぽかよけ)

製造現場におけるヒューマンエラーを防ぐために設けられる仕組みや仕掛けを指す。「FP(フールプルーフ)」ともいう。
保護めがね(ほごめがね)

飛来物等から眼を守るためのもので、安全面を配慮して製造してあるもののこと。「安全めがね」ともいう。
補正値(ほせいち)

NC旋盤など、機械加工設備において加工寸法を微調整すること。
保全(ほぜん)

設備を安全・正常・有効に保つこと。故障しないように前に行う「予防保全」、故障したあとに行う「事後保全」、故障するかもしれないことを検知する「予知保全」がある。
ボックスレンチ(ぼっくすれんち)

レンチの一種。ネジの頭に被せるようにして使う工具で、使用時はネジの頭は見えない物を指す。
ポンチ(ぽんち)

「センターポンチ」の略。センターポンチとは、ドリルで穴を開けようとする場合に、穴の中心を決めることとドリルの先端が逃げないようにマーキングするための工具。金属製で先のとがったペン状をしている。
ポンチマーク(ぽんちまーく)

センターポンチで付けた印のこと。
ま み む め も
【ま】
-
マイクロメータ(まいくろめーた)
測定する対象物をはさんで、その外径や長さなどを精密に測る測定器。
-
マグネットセパレータ(まぐねっとせぱれーた)
洗浄機や工作機械の洗浄液や切削液中に浮遊した金属片を取り除く機器。
-
マシニングセンタ(ましにんぐせんた)
自動工具交換(ATC)する機能を持ったNCフライス盤のことです。回転工具でフライス加工、穴あけ、ネジ切りといった一通りの切削加工を1台で行うことができる。
-
マスターゲージ(ますたーげーじ)
比較測定器を使って測定する際に用いる基準ゲージであり、内径・外径用のリング状のものをマスターリング、高さや幅用のブロック状のものをマスターブロックと呼ぶ。正確な測定値が分かっているゲージであり、校正の基準となる。
-
マニホールド(まにほーるど)
油圧や空圧機器で、複数の電磁弁を1つのブロックにまとめたもの。省スペース化、省配線化を実現。
-
マルテンサイト(まるてんさいと)
鉄鋼材料の一種で、炭素を含む鉄が急冷されることによって得られる組織。
-
丸のこ盤(まるのこばん)
丸い円盤状のノコ刃(チップソー)が高速回転して、木材や金属などを切断する機械。
-
マルテンパ(まるてんぱ)
オーステナイト化後(800℃に加熱),MS点直上まで急冷しその後ゆっくりと冷やす熱処理方法。焼入れによるひずみの発生や焼割れを防ぐ目的とする。
-
万力(まんりき)
対象物を2つの口金の間に挟み固定する工具。
【み】
ミガキ(みがき)

冷間圧延材の一部で冷間圧延材よりもハイスペック(板厚の公差管理が厳格)のもの。
三つ爪チャック(みつづめちゃっく)

チャック本体に均等に配置された3つの可動爪の半径方向の動きを利用して、対象物をクランプし、工作機械での加工や製品の搬送に使う。
見積もり(みつもり)

発注前に価格や納期やその他の条件を確認すること。
耳(みみ)

鋼板の製造時に板のサイドに成形される耳のような形状の部分のこと。
ミリ単重(みりたんじゅう)

コイルの幅1mm当りの重量のこと。単位はkg/mm。「ミリタン」ともいう。
ミルシート(みるしーと)

鋼材の材料証明書で、サイズ、チャージナンバー、成分値、検査結果などが記載されている。
ミンク(みんく)

「ハンドリフト」のこと。
【む】
無人搬送車(むじんはんそうしゃ)

産業用途で多く使用される自動運転車の一種で、人間が運転操作を行わなくとも自動で走行できる搬送車。床に貼られた磁気テープやGPSなどを頼りに走行する。
無電解めっき(むでんかいめっき)

電気を使わずに科学的な力によって、金属イオンを還元させ、皮膜を作る表面処理方法。
【め】
メガネレンチ(めがねれんち)

レンチの仲間の工具の名称。めがねに似ているためこの名があり、頭部がボルトやナットからはずれにくく、狭い場所で使う事が多い。
目こぼれ(めこぼれ)

結合度の柔らかい砥石を用いて重研削を行った場合に起きる現象で、砥粒同士を繋ぎ留める保持力が弱いために、砥粒が次々と脱落する状態。
メタコン(めたこん)

「メタルコネクター」、金属製の電気用コネクターのこと。
目立て(めたて)

刃を研ぐ作業のことで、歯の切れ味を回復させる。
めっき(めっき)

金属または非金属の表面に金属の薄い膜をつける表面処理の一種。
メンテナンス(めんてなんす)

保守整備、維持管理のこと。金型メンテナンスとは、摩耗したパンチなどを研磨したり交換をする作業。設備メンテナンスとは、劣化した部品を交換したり給油したりする作業。
面押し(めんおし)

プレス加工にて製品を抜いたりした時に出るバリを金型で押し潰して除去すること。金型で面取り形状をつけること。
面取り(めんとり)

加工後の素材の角部に生じるバリや鋭利な箇所を除去する加工処理。面取りにはC面取り、R面取り、糸面取りなどの種類があり、怪我リスク低減や動作不良防止などの目的で行う。
【も】
目視検査(もくしけんさ)

人が肉眼で製品の傷や不具合をチェックする検査方法。
漏れ電流(もれでんりゅう)

本来は流れてはいけない、電流の経路から外れた場所で電流が流れてしまう現象のこと。「漏電」ともいう。
モンキーレンチ(もんきーれんち)

銜(くわ)えるネジのサイズに合わせる事ができるスパナの仲間の工具。
門番(もんばん)

シートシャッターのこと。
や ゆ よ
【や】
-
焼き入れ(やきいれ)
熱処理の一種で、鋼の硬さや強さを増すために、800℃以上に加熱したあと水または油の中で急速に冷却する方法。
-
焼き付き(やきつき)
金属表面同士が摩擦によって表面の一部を削り取ることや脱落すること。「かじり」ともいう。
-
焼き鈍し(やきなまし)
熱処理の一種で、「焼鈍(しょうどん)」のこと。
-
焼きならし(やきならし)
熱処理の一種で、鋼の組織改善のために行う。高温で鋼を成形すると、加熱と冷却が不均一になった部分が異常組織となり、結晶粒の粗大化と不揃いが発生する。これを所定の高温まで加熱した後、一般には空冷で冷却することで、金属組織の結晶を均一微細化させて本来の組織に戻して、機械的性質の改善や切削性を向上させる熱処理。
-
焼き戻し(やきもどし)
熱処理の一種で、焼入れ後の硬くてもろい組織的にも不安定な鋼を、組織を安定化させ本来の材料特性を活かし引張り強度、耐力、伸び等の機械的性質を向上させ、硬くて粘り強い鋼にするために再加熱して冷やすこと。
-
焼割れ (やきわれ)
焼入応力によって生じる割れ。
-
やすり(やすり)
主に金属の研削を行う手動工具。バリ取りなどに使用する。
【ゆ】
油圧回路(ゆあつかいろ)

加圧した油を介して動力の伝達を行う、ポンプ、電磁弁、シリンダーなど一連のシステム。空圧よりも大きな圧力が出せ、シリンダー動作の細かい速度調整ができる。
油圧ジャッキ(ゆあつじゃっき)

油の圧力によって重量物を持ち上げるジャッキで、小さなサイズでも大きな力を得られるという特徴がある。
油圧シリンダ(ゆあつしりんだ)

油の圧力によって直線運動を生み出す装置。
有害物質(ゆうがいぶっしつ)

人の健康に係わる被害を生ずるおそれがある物質のことで、28種類が定義されている。
【よ】
要因(よういん)

「ある物事を発生させた主要な原因」と「ある物事を成立させる主要な要素」のこと。
溶接(ようせつ)

金属を熱で溶かしてつなぎ合わせる技術。アーク溶接や半自動溶接、レーザー溶接など、いろいろな種類がある。
溶接トーチ(ようせつとーち)

半自動溶接などの溶接機械で使う先端器具のこと。
溶接棒(ようせつぼう)

「被覆アーク溶接」、いわゆる手棒溶接で使用する溶接材のこと。溶接棒は比較的短いためしばしば短くなった溶接棒を交換する必要がある。
溶接焼け(ようせつやけ)

ステンレスを溶接したときに、熱と雰囲気によって表面が赤茶けたように焼け(スケール)が発生すること。
溶接ワイヤー(ようせつわいやー)

半自動溶接に用いられるコイル状の溶接材料。
溶断(ようだん)

金属素材を融点以上に加熱して切断する技術。ガス溶断、プラズマ切断、レーザー切断がこれにあたる。
四つ爪チャック(よつづめちゃっく)

チャック本体に均等に配置された4つの可動爪の半径方向の動きを利用して、対象物をクランプし、工作機械での加工や製品の搬送に使う。
予防保全(よぼうほぜん)

設備や機械の故障を防ぐために、事前にメンテナンスを行う保全活動のこと。定期点検や油交換、部品交換などがある。
呼び径(よびけい)

配管の外径に応じてJIS規格で定められた呼び方で、実際の径寸法とは異なる。15A、20Aなど。
呼び水(よびみず)

ポンプや配管には多くの空気が存在していると水を吸い上げないため、ポンプや配管内をあらかじめ水で満たし、空気を抜き出すこと。
ら り る れ ろ
【ら】
-
ライナー(らいなー)
産業機器や金型の隙間を調整するために用いられる板のこと。「シム」と同じ。
-
ライニング(らいにんぐ)
表面や内面を厚い膜で覆う表面処理のことで、コーティングと意味は類似している。ライニングに用いられる材料はゴム、樹脂、ガラスなど多様で、それぞれに耐食性や耐熱性、耐摩耗性などの特徴がある。バレル槽の内面にはゴムのライニングが施されており、摩耗するため定期的に再ライニングを実施している。
-
ラインペーサ(らいんぺーさ)
複数のプレス加工機ラインにおいて、材料および製品を効率よく搬送する装置。
-
ラウンド加工(らうんどかこう)
材料の端部のスリットエッヂを削り取り、丸く加工すること。フチスリの一部。
-
ラジアル(らじある)
「ラジアル」は回転軸に対して直角方向で、一方、「スラスト」は回転軸と同じ方向のことを表す。
-
ラジオペンチ(らじおぺんち)
ペンチの一種で先端が細くなった工具。
-
ラダープログラム(らだーぷろぐらむ)
シーケンサを制御するプログラミング言語のこと。
-
ラック&ピニオン(らっくあんどぴにおん)
歯車の一種で、回転力を直線の動きに変換する。ピニオンとよばれる小口径の円形歯車と、平板状の棒に歯切りをした(歯がつけられた)ラックを組み合わせたもの。
-
ラッピング(らっぴんぐ)
工作物の表面を磨くための処理技術であり、シリコンウエハや光学部品、精密部品などの表面を磨くために用いられる。ラップ盤と呼ばれる平坦な円盤状の台に、製品を載せて液体上の研磨剤を流し込み、上下から圧力をかけて研磨していく加工方法である。湿式ラッピング・乾式ラッピングなどが使い分けられる。
-
ラム(らむ)
プレス機械における主要構成部品の一つで、「スライド」ともいう。プレス加工ではこのスライド(ラム)に取り付けた金型がスライド(ラム)とともに往復運動することにより、プレス金型が素材をプレス加工・プレス成形する。
-
ランニングコスト(らんにんぐこすと)
生産活動を継続するうえで発生する費用。「人件費」「工具費」「消耗品費」「動力費」など。
-
リアクトル(りあくとる)
電流の流れを制御し、電力の安定化や高調波抑制などに役立つ装置。
【り】
リークチェック(りーくちぇっく)

ホースや配管などからの気体の漏れを発見するための検査。内部に圧力をかけ圧力変動を検知したり、スプレー缶入りの液体を吹き付けて目視確認したりする。
REACH規制(りーちきせい)

欧州連合 (EU) における化学品の登録・評価・認可および制限に関する規則。REACHとは(Registration, Evaluation, Authorization and Restriction of Chemicals)の略。
リードタイム(りーどたいむ)

あるコトからあるコトまでにかかる時間のこと。例えば発注から納品までにかかる時間など。
リーマ(りーま)

ドリルであけた穴の精度と表面仕上げを向上させるための工具。先端には切削能力が無いので穴あけ加工には使用できない。
リカバリ(りかばり)

トラブルに対し、 回復・復帰・復旧・立て直し・取り戻すこと。
リコイラー(リこいらー)

コイル状に巻かれた鋼板などの材料を巻きなおす装置のこと。
リピート品(りぴーとひん)

注文の実績のあるものが再度注文になる場合、その製品(注文)を「リピート品」という。
リベット(りべっと)

頭部とねじ部のない胴部からなり、穴をあけた部材に差し込んで専用の工具で反対側の端部を潰して接合させる。
流量(りゅうりょう)

液体や気体が流れる量のこと。
量産(りょうさん)

大量生産の略で大量に同じ製品を製造すること。
良品(りょうひん)

寸法、外観などが規格内の製品。
リレー(りれー)

外部から電気信号を受け取り、電気回路のオン/オフや切り替えを行う部品。
【る】
【れ】
レイアウト(れいあうと)

工場内の作業員の無駄な移動や作業を増やさないように安全性や生産性を考慮した設備や機器の配置のこと。
冷間圧延鋼板(れいかんあつえんこうはん)

酸洗した熱間圧延コイルを常温で圧延した鋼材のこと。条件によっては焼きなましと調質圧延を施す。 プレス成形性や表面平滑性がよいので、自動車用の車体などに使用される。
冷媒(れいばい)

冷房や冷凍機で温度を下げるために用いる熱媒体となる物質。フロンなどのガス。
レーザー切断(れーざーせつだん)

レーザー発振器で出力したレーザー光を集光し、対象物に照射して融解させ切断する技術。
レーザーマーキング(れーざーまーきんぐ)

レーザー光を使って対象物に文字やQRコードを印字する非接触マーキング。
レギュレータ(れぎゅれーた)

二次側の圧力を設定圧まで減圧して一定に保つ空気圧機器。「減圧弁」ともよばれる。
レゾルバ(れぞるば)

回転物の回転角度を検出するセンサーで光学式に比べミストによる誤検知が少ない。「エンコーダ」ともいう。
レベラー(れべらー)

アンコイラーで繰り出されたコイル材をローラーで押さえて、曲がりや反りを減らして平坦度を整える装置。
レンチ(れんち)

ボルト、ナット、管などの締めつけや取りはずしに用いる工具。レンチ類にはモンキーレンチ、パイプレンチ、めがねレンチ、ソケットレンチ、トルクレンチなどがある。
【ろ】
ロウ付け(ろうづけ)

低融点の金属の溶加材を溶融状態にさせて、高融点の金属に接合する方法。オイルレベルゲージの生産に使われている。
漏電(ろうでん)

本来は流れてはいけない、電流の経路から外れた場所で電流が流れてしまう現象のこと。「漏れ電流」ともいう。
ローダー(ろーだー)

製品を搬送する搬送装置。
ロードセル(ろーどせる)

物体に力を加えた際の力を測定するセンサー。
ロールフィーダ(ろーるふぃーだ)

プレス加工において、鉄板やコイル材をプレス機械へ送り出すための送り装置。
ローレット加工(ろーれっとかこう)

金属に凹凸の切り込みを入れる加工で、滑り止めやデザイン性などを向上させることができる。アヤ目と平目の2種類があり、アヤ目は各線が交差する網目のような模様であり、平目は各線が平行に並ぶ模様になっている。
六角ナット(ろっかくなっと)

六角形の中心にねじを切った貫通穴があいている部品。
六角レンチ(ろっかくれんち)

六角穴付きボルト(キャップボルト)や六角穴付き止めねじを固定、または緩めるための工具。
ロックウェル硬さ(ろっくうぇるかたさ)

HR硬さ。ダイヤモンド形状の円錐圧子を用いた硬度計測。荷重を加える圧子の食い込み深さで硬度を定義する。
ロックナット(ろっくなっと)

緩みにくいように工夫した特殊ナットのこと。
ロット(ろっと)

一定の決められた製造量のこと。1回の連続した生産量や材料ごとの生産量など、区切りはさまざま。
ロッド(ろっど)

太さが一定の棒状の物体。「シャフト」ともいう。
ロボシリンダ(ろぼしりんだ)

リニアガイド・ボールねじ・サーボモータ (或いはパルスモーター)・コントローラで構成されている電力で動作する直動機械。
【わ】
-
ワーク(わーく)
製造業では製品のことを指す。
-
ワークサイド(わーくさいど)
生産設備でオペレーターが操作を行う側(WS)。
-
ワイヤー(わいやー)
主に吊り具として使われるワイヤ-ロープのことを指す。安全に使用するため劣化や不良がないか使用前の点検が必要。
-
ワイヤーフック(わいやーふっく)
ワイヤーロープの先に鉄製のフックの付いた吊り具。
-
ワイヤーブラシ(わいやーぶらし)
金属製のブラシで、バリ取りなどに使う。
-
ワイヤ放電加工機(わいやほうでんかこうき)
電圧をかけた細いワイヤ線を 糸ノコ のようにして加工物を 非接触で溶断 する工作機械。 ワイヤ放電加工機は非常に高い精度で加工できる特長から、金型や自動車部品などの精密加工に適している。